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神山健治×荒牧伸志 フル3DCG「攻殻機動隊 SAC_2045」はNetflixオリジナルアニメ
- 2018/12/8
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士郎正宗の人気マンガを原作とするアニメ「攻殻機動隊」シリーズの最新動向が明らかになった。2017年4月に発表されていた神山健治、荒牧伸志の共同監督による新作情報が、このほど公開された。
タイトルは『攻殻機動隊 SAC_2045』、アニメーション制作はこれまでの発表どおりプロダクション I.GとSOLA DIGITAL ARTSが共同で手がける。SOLA DIGITAL ARTSが得意とするCG技術を活用し、シリーズ初のフル3DCGのシリーズとする。
また本作はNetflixオリジナルアニメとして開発する。2020年に全世界独占配信の予定だ。プロダクション I.Gが関わるNetflixオリジナルアニメでは『B: The Beginning』、プロダクション I.GとSOLA DIGITAL ARTSが共同制作するタイトルでは『ULTRAMAN』に続く。
多くの有力作品を保有するプロダクション I.Gだが、アニメ「攻殻機動隊」シリーズはなかでも重要タイトルのひとつだ。1995年の押井守監督による劇場映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』のヒットと高い評価が、一躍「プロダクション I.G」の名前を世界に高めた。
その後、2002年にスタートした「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」シリーズ、2004年の押井守監督の『イノセンス』、さらに2013年にスタートした「攻殻機動隊 ARISE」シリーズと数多くのアニメが生まれている。
今回公開されたのはタイトルとキービジュアルだけで、ストーリーや舞台設定は触れられていない。しかし手がかりはある。
ひとつはタイトルの「SAC_2045」だ。神山健治監督が手がけてきた「STAND ALONE COMPLEX」シリーズの通称は「SAC」。2006年の『Solid State Society』以来のSACシリーズの続編となるとみてよさそうだ。これまでのSACシリーズは2030年代が舞台であったが、それがさらに未来に進む。物語のなかでも技術革新が進んでいるはずだから、これまでと異なった新たなITギミック、サイバー世界の登場も期待できそうだ。
そうした世界観を映像とするなかでのSOLA DIGITAL ARTSの制作参加が注目される。SOLA DIGITAL ARTSは2010年に荒牧伸志監督、プロデューサーのジョセフ・チョウ氏らが設立したCGスタジオ。『スターシップ・トゥルーパーズ:インベイジョン』、『アップルシード アルファ』などモーションキャプチャの技術を多用したフルCGに定評がある。『攻殻機動隊 SAC_2045』にもこれが活かされる。
また神山健治、荒牧伸志両監督、プロダクション I.GとSOLA DIGITAL ARTSの共同制作は、2019年4月1日にやはりNetflixで世界同時独占配信を開始する『ULTRAMAN』と同じ。さらに先頃発表されたアニメシリーズ『Blade Runner – Black Lotus』も同じ枠組みだ。こちらは海外の配信サイト・クランチロールなどが製作に参加する。
現在発表されているCGアニメシリーズだけで、3タイトルにもなる。『ウルトラマン』、『ブレードランナー』、そして『攻殻機動隊』といずれもグローバルクラスのビッグタイトルだ。
両監督とふたつのスタジオに対する信頼と期待の大きさも感じられる。さらに制作スピードの早さも含めて、今後もさらに注目される日本を代表する制作チームになりそうだ。