「カウボーイビバップ」ハリウッド実写ドラマ 全10話Netflixで配信決定

『カウボーイビバップ』

 1998年にテレビ放送された日本アニメ『カウボーイビバップ』が、米国で実写テレビドラマ化される。実写企画はかねてより伝えられてきたが、このほど映像配信プラットフォームのNetflixのオリジナル番組になることが明らかになった。原作アニメを製作したサンライズが2018年11月28日に発表した。
 製作はサンライズ、米国のテレビ番組制作会社トゥモロウ・スタジオ(Tomorrow Studios)、さらにNetflixが参加する。プロジェクトは2017年にサンライズとトゥモロウ・スタジオが共同開発をすると発表していた。Netflixによる配信が決定したことで、リリースメディア、製作資金も確保され一気に企画が進んだ。
 番組は全10話を予定。配信スケジュールは今回は明らかにされておらず、今後の情報を待つことになる。

 番組制作はトゥモロウ・スタジオが担当、同社のマーティ・アデルスタイン氏、サンライズの宮河恭夫代表取締役、佐々木新氏、尾崎雅之氏、日本の映像企画会社フィロソフィアの藤村哲也氏、またマット・ワインバーグ氏、米国の製作会社からMidnight Radio のスタッフらがエグゼクティブプロデューサーを務める。
 クリエティブ面では、原作となるテレビアニメの監督を務めた渡辺信一郎氏がコンサルタントを務める。プロデューサーも含めて、日本サイドの関与が大きくなっているのも特長である。近年は日本コンテンツ海外実写化で日本からの参加が増えているが、ここでもそうした流れが現れている。

『カウボーイビバップ』は、長年のカートゥーンネットワークでのテレビ放送を通じて、米国で人気の高い日本アニメの代表作である。アニメファンだけでなく、一般的な知名度も高い。
 それだけに海外実写化の引き合いはこれまでも多かったとみられる。2008年に大物プロデューサーのアーウィン・ストッフ氏、キアヌ・リーブス主演、配給が20世紀FOXとした企画が浮上したこともある。結局これは実現せず、新ためてトゥモロウ・スタジオが実写ドラマ企画として引き継いだ。
 トゥモロウ・スタジオはイギリスの大手テレビ番組会社ITV Studiosと関係が深い。これまでにNBCで放送された『アクエリアス 刑事サム・ホディアック』や『Good Behavior』などを製作してきた。現在はハリウッド実写ドラマ版『ONE PIECE』の企画・製作も進めている。日本コンテンツの海外展開で今後も大きな役割を果たすことになりそうだ。

 一方、今回新たに参加が決まったNetflixの動きも見逃せない。世界最大の定額課金見放題の映像プラットフォームと知られるが、近年はオリジナル作品の獲得に多額の資金を投入する。
 従来のハリウッドスタジオや米国の放送局に較べて日本コンテンツにも大きな関心を持つ。ワーナーブラザースの企画としてあったハリウッド実写版『デスノート』も、Netflixのもとで製作が実現して大きな成功を収めた。また日本アニメのオリジナルアニメにも積極的に投資する。こちらも引き続き、日本コンテンツの海外展開に大きな役割が期待される。

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