DLE、会計処理の検証で第三者委員会設置 株主総会は延期へ

ファイナンス決算

 ブランドマネジメントやアニメ製作のディー・エル・イー(DLE)が、2018年9月30日に予定していた定時株主総会を延期すると発表した。財務諸表上の会計に懸念があるとの第3者からの指摘により、第三者委員会を設置し、検証する。検証の結果により、2018年6月期の決算内容を修正する可能性があるためだ。
 東京証券取引所には、有価証券報告書の提出期限延長の申請をする見込み。詳細は決定次第、新たに告知する。

 DLEは2001年にソニー出身の椎木隆太氏が設立したベンチャー企業。2005年にスタートしたFlashアニメ『秘密結社 鷹の爪』の製作で注目を浴びた。2014年には東京証券取引所に上場している。
 また2015年のTOKYO GIRLS COLLECTIONの商標権を取得後は、様々な領域のブランドマネジメントに事業領域を拡大している。新時代のエンタテイメント企業として注目されてきた。

 今回の第三者委員会設置は、DLEの過去の財務諸表、連結財務諸表に会計上の懸念があると外部から指摘を受けたのがきっかけだ。
 指摘は映像制作事業に関するもので2点。ひとつは2015年6月期第3四半期に計上された売上8400万円が、2015年6月期第4四半期以降に計上すべきだったのではないかというもの。もう一点は、2017年6月期第3四半期に、映像制作事業からの一部撤退の特別損失として計上した事業構造改善引当金の計上時期が妥当であったかとの懸念である。

 事業構造改善引当金は、DLEが受注した映像制作事業の継続が困難、撤退するとして計上した。業界におけるクリエイター不足により、人材の確保、人材教育が極めて厳しいとし、追加外注費3億7900万円を計上した。
 この案件も含めて、DLEはこの時期に約6億7000万円の特別損失を同時に計上している。当初黒字としていた連結業績予想が、最終的に赤字となった一因である。

 第三者委員会は、外部の専門家により構成する。独立した立場から過去5期分の売上計上と事業構造改善引当金の妥当性などについて検証する。

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