TVアニメ「荒野のコトブキ飛行隊」2019年1月開始 制作はデジタル・フロンティア

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 『ガールズ&パンツァー』や『SHIROBAKO』のヒット作でお馴染みの水島務を監督に、オリジナル企画のテレビシリーズ『荒野のコトブキ飛行隊』が2019年1月よりスタートする。「凄腕の美少女チームが繰り広げる本格空戦アクション」としており、エンタテインメントたっぷりの作品となりそうだ。
 『SHIROBAKO』で水島監督とタッグを組んだ横手美智子がシリーズ構成を手がける。またメインキャラクター原案を 左 が担当するなど強力スタッフが並ぶ布陣となった。

 なかでも注目されるのが、制作を国内有数のCGアニメーションスタジオであデジタル・フロンティアがすることだ。デジタル・フロンティアは、2017年秋に『Infini-T Force』でもテレビアニメに進出している。しかしこちらはタツノコプロダクションがアニメーション制作となり、実制作をデジタル・フロンティアがするものだった。
 今回は逆にデジタル・フロンティアが制作を請け、アニメーション制作をGEMBA、さらに作画部分をワオワールドが担当する。『Infini-T Force』ではモーションシャプチャを使った3D表現が売りだったが、『荒野のコトブキ飛行隊』では一転してセルスタイルで映像表現する。

 アニメにおけるCGの活用がますます盛んになるなかで、昨今CGスタジオの成長が著しい。従来のCGスタジオの役割は、作品全般の中のCG部分の制作だった。ビジネス構造では製作委員会から受注した元請制作会社が、CG会社に再発注するかたちになる。
 しかし近年は、ポリゴン・ピクチュアズやサンジゲンなどの大手CGスタジオが、直接作品全体の制作を受注するようになっている。さらにデジタル・フロンティアやオレンジがこれに加わる。

 2017年にはCGスタジオのグラフィニカが、『十二大戦』で手描きアニメを中心としたテレビシリーズの制作をして世を驚かせた。今回の『荒野のコトブキ飛行隊』も同様だ。「手描きアニメスタジオ→CG」だけでなく、「CGアニメスタジオ→手描き」という新たな流れが生まれていることになる。
 しかも。今回はマンガや小説、ゲームを原作としない完全オリジナル作品での起用である。それはこれまで映像に較べて弱いとされてきた企画やプロデュースの部分でもCGスタジオが力をつけていることを示す。
 大物スタッフの起用と、アニメーション制作の新時代の潮流。『荒野のコトブキ飛行隊』は、2019年の注目作品となりそうだ。

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