映画情報を得意とするエンタテインメント情報サイト「クランクイン！」が、ローソングループのローソンエンタテインメントに買収されることになった。同社と現在サイトを保有するブロードメディアが2024年9月26日に発表した。
ブロードメディアは、エンタテイメント情報サイト「クランクイン！」と女性向けトレンド情報サイト「クランクイン！トレンド」を2025年12月1日付でローソンエンタテインメントに事業譲渡する。
またブロードメディアはこの他にも、動画配信サービス「クランクイン！ビデオ」と電子コミックサービス「クランクイン！コミック」をデジタルコンテンツサービスのZITTOに2024年11月1日付で事業譲渡する。
いずれも譲渡価格は非公表。今回の事業譲渡によりブロードメディアは、1億2000万円の特別損失を計上する。
「クランクイン！」は2003年にハリウッドチャンネル株式会社が運営するモバイル向けの映画情報サイト「ハリウッドチャンネル」としてスタート。特に洋画の俳優女優の記事を得意としてきた。
2006年にブロードメディアが子会社化。2012年には映画や海外ドラマだけでなく、国内芸能情報、アニメ、トレンドなどを加えたエンタテイメント情報サイトに刷新した。サイト名も現在の「クランクイン！」に変更している。
ブロードメディアは法人向けの配信関連技術の開発・提供やセキュリティのほか、個人向けオンライン教育、情報サイト運営、コンテンツ提供も展開してきた。しかし事業戦略の見直しで「教育」と「技術」によりフォーカスすることになった。「クランクイン！」の売却はこうした事業再編の一環である。
ローソンエンタテインメントは、大手コンビニチェーン ローソンのエンタテインメント事業子会社になる。コンビニのネットワークを活かしたチケット販売「ローソンチケット」のほか、2010年に買収した音楽・映像ソフト販売の大手HMV、2014年に買収したシネマコンのユナイテッド・エンターテインメント(現ローソン・ユナイテッドシネマ)などがグループ会社にある。アニメや映画への出資もするなど映画・ライブ関連では隠れた巨大グループだ。
今回の「クランクイン！」事業の取得は、チケット販売やHMV事業、ローソン・ユナイテッドシネマなどとの連携や相乗効果が期待出来るためとしている。
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