NHK総合放送のアニメ「3月のライオン」 J:COM/Huluが独占配信を発表

「3月のライオン」

映像配信ビジネスの大きな動きが続くが、ケーブルテレビ大手のJ:COMと映像配信プラットフォームのHuluが手を組んだ新たな取り組みが明らかになった。2016年10月8日(土)23時よりNHK総合テレビで放送開始する『3月のライオン』が、J:COMとHuluで独占配信される。
配信は放送日の翌日9日12時からスタート。J:COMの月定額見放題サービスの「J:COM メガパック」、そしてHuluでも月定額サービスで見逃し視聴が可能になる。「J:COM オンデマンド」では第 1 話の無料配信も実施する。

『3月のライオン』は、マンガ家・羽海野チカが「ヤングアニマル」(白泉社)に連載中の傑作マンガ。マンガ大賞2011、第35回講談社漫画賞、第18回手塚治虫文化賞マンガ大賞などを次々に受賞し、圧倒的な評価を得てきた。それだけにどのようなかたちで映像化されるかが、注目されてきたが実写映画とテレビアニメの同時展開の大きな企画となった。
実写映画は2017年に映画『るろうに剣心』の大友啓史監督、神木隆之介・主演の2部作にて公開される。さらにアニメは『化物語』、『魔法少女まどか☆マギカ』の新房昭之監督と制作はシャフトというヒットメーカーによる強力な布陣となった。テレビ放送はNHK総合が週末土曜日の23時~の枠を空けて全国放送する。その破格の待遇からも本作への期待の大きさが分かるだろう。

J:COMと同社のグループ会社であるアスミック・エースは、両作品の製作委員会に参加して『3月のライオン』を盛り上げる。連動イベントやプロモーションも実施するが、独占配信はその目玉の取り組みだ。有料会員数130万人(2016年3月末現在)と順調に成長を続けるHuluにとっても、業態の異なるJ:COMと分け合っての独占配信はユーザー増につながるビッグタイトルになる。

一方で、映像配信で作品を楽しむアニメファンは秋からのどのように視聴するか悩むことになりそうだ。映像配信プラットフォームのビジネスが成長するなかで、各社が独占タイトルの獲得を強めているからだ。
先頃、Abema TVは『ドリフターズ』の独占配信を発表したばかり、三浦しをんの小説を映像化するフジテレビ“ノイタミナ”の話題作『舟を編む』はAmazon プライム ビデオの独占配信、さらに10月からスタートする『亜人』第2クールは第1クール同様にNetflixの独占配信が濃厚だ。話題作が各社に散らばる。
視聴有料のサービスも多いだけに、全てを観るのか、どれかに絞るのか、視聴者も選択を迫られる。今後もこうした傾向は強まりそうで、拡大を続ける映像配信ビジネスは新たな局面に差し掛かっている。

TVアニメ『3月のライオン』公式サイト http://3lion-anime.com/

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