乙女向けのアニメ新雑誌「Animoe」、双葉社より刊行

マンガ

テレビ、映画、そして配信と、アニメの人気が依然高い。そうしたなかで9月14日に、新しいアニメ雑誌が双葉社より刊行された。「Animoe」と題したA4判のグラビア誌は、価格1,157円(税抜)、表紙には2016年7月から9月までフジテレビ「ノイタミナ」で放送されたテレビアニメシリーズ『バッテリー』の原田と永倉が仲良く描かれている。
発売元の双葉社は、「週刊大衆」や「漫画アクション」などお馴染みの老舗出版である。ホビー系のムック本や「声優MEN」も刊行する。

双葉社のサイトでは、“恋する“乙女”の「新・アニメ雑誌」“を掲げており、表紙の絵柄からも女性を意識していることが窺われる。『バッテリー』は、巻頭48Pもの大特集や特別付録のポスター、野球カードもあり強力にプッシュされている。
このほか『orange』や『刀剣乱舞-花丸』、『ハイキュー!!』、『うどんの国の金色毛鞠』など女性に人気の作品が並ぶ。一方で、先頃大きな話題となった『この世界の片隅に』の主演声優のん(本名:能年玲奈)のスペシャルインタビューがあるのは、男性アニメファンにも見逃せないだろう。

グラビア型の総合アニメ雑誌は競争が激しく、1970年代後半より様々な雑誌が刊行されてきたが現在まで続くのは数少ない。1978年創刊の「アニメージュ」(徳間書店)、1981年創刊の「アニメディア」(学研)、1985年創刊の「ニュータープ」(KADOKAWA)と、30年以上の歴史を持つ各誌がいまだ人気だ。
これに加えて若い世代の男性に向けた「メガミマガジン」(学研)、女性向けの「PASH!」(主婦と生活社)などもある。なかでも「PASH!」は女性に人気の作品、キャラクターにスポットを当てることでファンから人気製作側からも評価が高い。

「Animoe」も、「PASH!」の成功も意識しているだろう。特に2015年末から2016年初頭にかけての女性ファンを中心にした『おそ松さん』ブームが雑誌の売上を伸ばしたからなおさらだ。
今回は定期刊行の雑誌のスタイルではないが、今後も刊行は続きそうだ。近年はデジタル化の波が押し寄せていることもあり発行部数は最盛期に比べると落ち込んでいる。そうしたなかでいかにファンの心を掴むかが成功の鍵だ。

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