バーチャルアイドルの初音ミクが、2018年12月にヨーロッパツアーを実施することになった。「「HATSUNE MIKU EXPO 2018 EUROPE」とタイトルして、フランス・パリ、ドイツ・ケルン、イギリス・ロンドンと西ヨーロッパ主要3ヵ国を周ることになる。
初音ミクは、ロサンゼルス、ニューヨークなど北米各都市、またシンガポール、香港、台湾、中国・上海などで大規模なライブコンサートを実現している。いずれも大好評を博している。しかし、ヨーロッパツアーは今回が初になる。
初音ミクは、クリプトン・フューチャー・メディアがリリースした音声合成ソフトのキャラクターとして2007年に誕生した。音楽ボーカルの音声を作りだすことに加えて、キャラクターの魅力からバーチャルアイドルとして大人気を巻き起こした。立体映像でキャラクターをステージに再現することで、ネット上の動画ムービーを飛び出してリアルライブでも活躍するようになっている。
登場から10年を超えるが、根強い人気を誇る。合成音声と立体映像を組み合わせたライブは新時代のエンターテイメントとして海外で高い人気を誇る。
今回のツアーは、日本とフランスの修好160周年を記念した「ジャポニズム2018」がスタートになっている。同イベントの公式企画の目玉のひとつだ。
特に今回驚かされるのは、会場の大きさである。パリの会場は2017年4月に完成したばかりのる話題の音楽スポットのラ・セーヌ・ミュージカル。日本の坂茂が設計を手がけた多目的ホールは最大6000人が収容可能だ。ケルンはドイツ最大の屋内競技場ランクセス・アレーナ、こちらは最大2万人収容。ロンドンでもライブイベントの著名会場オリンピア・ロンドンを使用する。こちらも収容人数は最大1万人だ。かなり多くのファンがライブを楽しめそうだ。
ライブでは初音ミクの初期の人気曲や最新曲のほか、各国ごとの現地語による楽曲やMCも予定する。ライブだけでなく、初音ミクのファンアートの展示やワークショップも実施するなど、初音ミクを取り巻く文化状況も紹介される。
夏には、米国とメキシコでのライブも予定されている。初音ミクの世界での活躍は、まだまだ続きそうだ。