高畑勲が短編アニメーションを語る 三鷹にて4回シリーズ講演「岸辺のふたり」「くもとちゅうりっぷ」

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一般には、まだまだ馴染みが薄い短編アニメーション。その魅力を紹介する連続講座が、この10月に東京・三鷹市の三鷹ネットワーキング大学で開催される。しかも、講師を世界に知られるアニメーション監督の高畑勲が務める。

講座のタイトルは「アニメーション文化講座 傑作アニメーションを、とことん味わおう」。10月7日、14日、21日、28日の毎週金曜日19時から全4回で開講される。
受講は4回通しての受講のみで、受講料は一般3000円、市民2400円ほか、市民学生料金や会員料金などもある。定員は50名。9月20日まで三鷹ネットワーキあング大学のサイトで申し込みを受付けるが、定員を超えた場合は抽選になる。

映像を通したエンタテインメントが世界にますます広がる中で、表現の多様さからアニメーションに対する関心も高まっている。しかし、アニメーションと言えば、テレビシリーズや劇場長編ばかりが注目されがちだ。一方で数分から数十分の短編アニメーションに、作家性を強く打ち出したり、実験精神も旺盛な作品に満ちていることはあまり知られていない。
高畑勲はふたつの短編アニメーションに絞って鑑賞することで、その魅力を紹介する。取り上げられるのはマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督の『岸辺のふたり』、そして政岡憲三の『くもとちゅうりっぷ』。『岸辺のふたり』は長さ約8分、『くもとちゅうりっぷ』は約16分、併せても30分にも満たないが、これを徹底的に討論する。

講師の高畑勲は、1959年に東映動画(現東映アニメーション)に入社、その後東映を離れて、後に宮崎駿、鈴木敏夫らとスタジオジブリを設立した。『平成狸合戦ぽんぽこ』や『かぐや姫の物語』を監督するだけでなく、プロデューサーや海外の作品紹介と精力的だ。2016年公開の『レッドタートル ある島の物語』ではアーティスティック・プロデューサーを務める。
今回紹介される『岸辺のふたり』は、『レッドタートル』のデュドク・ドゥ・ヴィット監督が2001年に制作した。世界中でアワードに輝いた『岸辺のふたり』と高畑勲の出会いが『レッドタートル』を生んだとされるだけに、貴重な話が飛び出しそうだ。

そして『くもとちゅうりっぷ』は、日本のアニメーションの草創期、戦前の1943年に制作された。現存する国内セルアニメーションで最も古い作品のひとつである。
『岸辺のふたり』とは時代も国も異なるだけに、高畑勲がどのような切り口で、作品に迫るのか興味深い。講義の最終回にはアニメーション研究家のなみきたかしも特別講師として加わる予定だ。

アニメーション文化講座 傑作アニメーションを、とことん味わおう
#1 「岸辺のふたり」「くもとちゅうりっぷ」

https://www.mitaka-univ.org/kouza/C1650800

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