講談社がネット時代に対応した新たな小説レーベルをスタートする。大人層をターゲットにした「レジェンドノベルス」を立ち上げて、2018年10月より刊行をスタートする。
ターゲットは大人層、若い世代に人気のラノベよりも広い読者としているから野心的だ。さらに大きな特長は、ウェブ上の小説投稿サイトに投稿された作品を刊行することである。ウェブで活躍する才能をピックアップし、書籍展開することになる。老舗出版社がウェブコンテンツへと大胆に舵を切る。
刊行は10月5日にまず、『女王陛下の異世界戦略 1』(著者・第616特別情報大隊、装画・巖本英利)、『ダンジョ・シェルパ 1 迷宮道先案内人』(著者・加茂セイ、装画・布施龍太)、『普通のリーマン、異世界渋谷でジョブチェンジ 1』(著者・雪野宮竜胆、装画・電鬼)、『無双航路1 転生して宇宙戦艦のAI になりました』(著者・松屋大好、装画・黒銀(DIGS))の4冊。異世界転生などの人気の題材の作品が並ぶ。
四六判ソフトカバーで、税別1200円。紙版のほか、電子版も同時発売になる。今後も毎月5日に4冊のペースで刊行する。
「レジェンドノベルス」は講談社からの刊行ながら作品は、「小説家になろう」など他社運営のプラットフォームからなる。一方、講談社は自社のプラットフォームでも、小説投稿を増やすことを目指している。
現在は未来創造が運営する小説投稿サイト「トークメーカー」を講談社が承継し、タイトルを「NOVEL DAYS」に変更する。そのうえですでに運営中のマンガ投稿サイト「DAYS NEO」、イラスト投稿サイト「ILLUST DAYS」に、新たに小説投稿サイトを加える。8月末にオープンβ版をリリースする予定だ。
さらにこれを軸として、新たなかたちでの小説展開、 新人賞などを通じた才能発掘、他業種との協業も目指す。