白泉社、エンタメアプリ「マンガPark」配信開始 マンガ150タイトル無料も

「マンガPark」

 1973年創立の老舗出版社・白泉社が、ネット時代の新たなエンタテイメントメディアに乗り出した。2017年8月2日から“総合エンタメアプリ”と銘を打ったスマートフォン向けアプリ「マンガPark」の配信を開始した。
 アプリはApp Storeと GooglePlayから無料でダウンロードできる。白泉社はマンガのデジタル配信ではライバル出版社からこれまで遅れ気味だった。しかし今回の「マンガPark」で、いっきに最先端に飛び出しそうだ。

 マンガファンにとって白泉社は、「花とゆめ」「LaLa」といった女性向けマンガ誌、そして青年マンガ誌「ヤングアニマル」などでお馴染みだ。今回のアプリも『ベルセルク』や『フルーツバスケット』、『彼氏彼女の事情』、『ふたりエッチ』、『桜蘭高校ホスト部』といった同社の人気マンガが150タイトル以上登場する。
 しかもこれらはすべてが無料で読める。今後も作品は追加され、1000タイトル以上の掲載を予定する。

 しかし「マンガPark」の機能はそこにとどまらない。マンガだけでなく、声優ラジオやアイドル動画などもたくさん盛り込んだ総合エンタテイメントが特徴になっている。
 ラジオでは、声優ラジオが目玉になる。スタート時には5番組が用意され、蒼井翔太さん、小松未可子さん、高橋未奈美さん、利根健太朗さん、吉田尚記アナらパーソナリティー務める。アイドル動画には、宮脇咲良さん、月足天音さんが登場と豪華だ。

 同社の代表取締役社長の鳥嶋和彦氏は、「雑誌の壁を越え、 面白いものを全部1箇所に集めてしまえ! という当たり前だけど、 どこにもなかった試み」とそれを説明する。「読んで、聴いて、観て楽しむ」。ネット上だからでこそ実現できる新しいエンタテイメントを提案する。しかも、これらも含めてコンテンツは全て無料だという。
 スマホアプリは動画やニュース、マンガなど、特定のジャンルに特化しがちだ。しかし、「マンガPark」はそこに様々な楽しみを乗せる。それはエンタテイメントの総合雑誌を彷彿させ、出版社ならではの発想にも見える。
 一方で気になるのは、完全無料のシステムだ。広告の導入や、関連ビジネスの展開による収入も考えられるが、コンテンツが豊富なだけにどれだけ利益化出来るかが不透明である。いまはユーザーの囲い込みを第一にし、市場とユーザーのボリュームを確保したうえでビジネスを目指すとも見える。スマホ時代のマンガビジネスの新しいモデルが築けるのか、今後の展開から目が離せない。

「マンガPark」
アプリダウンロード: https://manga-park.com/app  
Web版マンガPark: https://manga-park.com/

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