2016年国内ゲーム市場、過去最高の1兆3800億円 ゲームアプリの成長続く

「ファミ通ゲーム白書2017」

 カドカワのゲーム総合情報メディア「ファミ通」は、2017年6月8日に「ファミ通ゲーム白書2017」を発刊する。これと合わせて「ファミ通」は、国内ゲーム市場規模と世界ゲーム市場を独自に算出に、発表した。詳細は、「ファミ通ゲーム白書2017」にまとめられている。
 「ファミ通」によれば、2016年の国内ゲーム市場は過去最高の1兆3801億円規模まで拡大した。また世界のゲームコンテンツ市場は8兆9977億円と推定する。いずれもゲームのデジタル配信が牽引している。

 国内のゲーム市場過去最高は、家庭用ゲームに親しむ人にはやや驚きかもしれない。家庭用ソフト、そしてそのハードの市場は、ここ10年は低減傾向が続いているからだ。実際に家庭用ソフトとハードの市場を合算したものは、2015年の3602億円から3440億円に減少した。
 市場拡大の理由は、オンラインプラットフォームのゲームになる。ゲームアプリ、フィーチャーフォン向けゲーム、PC向けのオンラインゲームは前年の9989億円から増加し、1兆361億円。初めて1兆円の大台を超えた。ゲーム市場全体の約3/4をオンラインプラットフォームが占めた。
 なかでも大きな割合を占めるゲームアプリ市場は、9283億円から9690億円に増加した。しかし、伸び率は前年の30%増から4.4%に増と大幅に鈍化している。高成長を続けてきたゲームアプリ市場が転換点にたっていることを感じさせる。

 また世界のゲームコンテンツ市場は、家庭用とPC向けの両パッケージゲーム市場が1兆1531億円と微減だった。こちらもデジタル配信がパッケージソフトより大きな市場になっている。
 モバイルゲーム、 PC配信ゲーム、 家庭用ゲームのデジタル配信で7兆8445億円。前年より10%以上大きい。これについて「ファミ通」は、モバイルゲームを中心にゲーム内課金の収益が増加したこと、 欧米で家庭用ゲームのデジタル配信が増えたことを理由に挙げている。

 「ファミ通ゲーム白書2017」は、こうした市場データ、分析のほかに、石原恒和氏、襟川恵子氏、倉林修一氏らほかの論説も掲載する。総頁数は462ページにも及ぶ。
 価格は書籍版が37,000円(税別)、PDF版(CD-ROM)版が34,000円(税別)、双方をセットにすると61,000円(税別)になる。

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