「閃乱カグラ」にフォーカス マーベラスが新会社「HONEY∞PARADE GAMES」設立

ファイナンス決算

 ゲーム・アニメ・舞台などのマーベルが、2017年5月に株式会社HONEY∞PARADE GAMESを設立することを明らかにした。現在、ゲームスタジオ本部に属するHONEY∞PARADE GAMESスタジオが、独立会社としてスピンオフする。
 新会社は資本金1000万円、マーベラスが全額出資する。代表取締役には、執行役員でHONEY∞PARADE GAMESスタジオ長であった高木謙一郎氏が就任する。高木氏は「閃乱カグラ」シリーズのプロデューサーとして活躍、とりわけセクシーな女性キャラクターが登場するゲームを得意とする。

 マーベラスは、コンシュマーやオンライン、ソーシャル、アミューズメントのゲーム開発、音楽、アニメ、そして舞台・ステージと幅広い事業を手がけている。年間売上高300億円規模ながら、総合エンタテインメント企業のラインナップとなっている。
 これまでの事業はジャンルごとに展開していたが、HONEY∞PARADE GAMESが異色の存在となりそうだ。マーベルによれば同社は『閃乱カグラ』と中心としたIP(知的財産)の企画・育成の会社となる。さらに次世代のIP創出も目指すとしている。

 事業内容には、家庭用ゲームソフトとオンラインゲーム双方の企画・開発・制作が挙げられている。ゲームのジャンルに捉われずにビジネスを進めていくことがわかる。さらに映像コンテンツの企画・制作も掲げている。同社のIP活用が、映像分野に及ぶことが分かる。
 『閃乱カグラ』はこれまで、テレビアニメシリーズやOVAも製作されているが、今後の新たな映像作品もあるかもしれない。
 IPを軸にした事業会社HONEY∞PARADE GAMESが、新たなビジネスを生み出すのか? ゲーム業界だけでなく、アニメや映像業界からも関心を集めそうだ。

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