2017年4月1日付で、アニメ製作のIGポートの米国現地法人Production I.G.,LLC(プロダクション I.G USA)の新たな社長に寺島真樹子氏(MAKI TERASHIMA-FURUTA)が就任した。寺島真樹子氏は、1997年の設立当初からプロダクション I.G USAに関わってきた。
日本のアニメ製作会社が米国に現地法人を持つケースはいまでも少ないが、プロダクション I.Gは海外営業の窓口として設立10年目にプロダクション I.G USAを米国・ロサンゼルスに立ち上げた。2010年には米国の大物プロデューサーであるアヴィ・アラッド氏が同社の会長に就任している。
プロダクション I.G USAは、映画『イノセンス』の海外事業やカートゥーンネットワークとの共同製作『IGPX』、近年はNetflixとの『CYBORG009 CALL OF JUSTICE 』や『パーフェクト・ボンズ』などのIGポートグループの米国プロジェクトの核となっている。
寺島氏はそうした海外事業で大きな役割を果たした。先頃、日米で公開された士郎正宗の人気マンガを実写化した『ゴースト・イン・ザ・シェル』では、共同プロデューサーも務めている。
日本のアニメビジネスは、現在、急速に国際化している。Netflixとのプロジェクトに代表されるように、国内のアニメ製作会社が直接、海外企業につながるケースも増えている。そうしたなかでプロダクション I.G USAと寺島氏の役割もますます広がりそうだ。