ミクシィがオリジナルアニメ製作 サンジゲン制作中編をYouTubeで独占配信

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 近年のアニメ業界のトレンドに、スマホアプリゲーム企業のアニメ進出がある。さらに動画配信のプラットフォームのアニメ重視も、業界を揺るがす潮流だ。このふたつの流れが交わったサプライズな企画がこのほど発表された。
 ミクシィのスマホアプリゲームのブランド「XFLAG」は、初のオリジナルアニメ『いたずら魔女と眠らない街』を製作。2017年12月1日19時より、YouTubeにて無料配信することを明らかにした。未発表の新作で、これが初公開となる。

 1997年に設立されたミクシィは、求人情報やSNSサイトとして成長してきたが、近年は『モンスターストライク』などのスマホアプリゲームのサービスでより知られている。『モンスターストライク』の大ヒットで売上げを大きく伸ばし、いまでは一大コンテンツ企業として存在感を発揮する。
 さらにその事業は、アニメにも広がっている。2015年から配信をスタートした『モンスターストライク』のアニメ作品は、これまでゲーム会社に多かった映像化ライセンスの他社への提供をしていない。自らが全額出資で製作、アニメ事業に進出している。さらに新作アニメを動画配信のYouTubeに独占配信するやりかたも、配信オリジナルアニメの潮流をいち早く捉えた試みとして注目をされた。新しいアニメビジネスに果敢に挑戦するものであった。

 『いたずら魔女と眠らない街』は、こうしたビジネスをさらに一歩進めた。アニメ『モンスターストライク』は既に人気のある作品のアニメ化であったが、今回は全くのオリジナル。つまり『モンスターストライク』は「ゲーム→アニメ」だが、『いたずら魔女と眠らない街』は「アニメ→ゲーム」と逆方向の流れになる。
 実際に本作のキャラクターは今後、『モンスターストライク』にも登場する。ミクシィが、よりアニメに近づいたと言ってもいい。

 作品の舞台はクリスマス間近のニューヨーク、季節に合わせた題材もタイムリーだ。さらに長さは約40分である。テレビあれば、50分程度の枠のスペシャルアニメとして放送できるぐらいたっぷりとある。
 さらに注目されるのは、充実した制作サイドのスタッフだろう。アニメーション制作は、『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』、『ブブキ・ブランキ』などセルスタイルのCGアニメに定評のあるサンジゲンが担当している。
 監督は『ブブキ・ブランキ』の小松田大全、脚本に『妖怪ウォッチ』、『アイカツ!』の加藤陽一。そして声優陣には、潘めぐみ、野中藍、喜多村英梨といった人気スターが並ぶ。期待するのに十分だ。それだけに『いたずら魔女と眠らない街』が、XFLAGが大きな力をいれる一作と言っていいだろう。

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