ジブリ美術館年報に高畑勲の“日本文化論”掲載 ウェブで無料閲覧可能

企業ニュース

『火垂るの墓』『かぐや姫の物語』『じゃりン子チエ』などの監督で知られる高畑勲の日本文化論が、ネットで公開されている。この文章は「なぜ日本では「マンガ・アニメ的なるもの」が発達したのだろうか-日本文化論-」と題されたものだ。
掲載場所はやや分かり難く、三鷹の森ジブリ美術館の公式サイトのなかにある財団法人の概要、さらにそのなかにアップされたPDF「公益財団法人徳間記念アニメーション文化財団年報 2015-2016」の後半部分だ。報告書の附録との位置づけだが、10ページ以上にも及び、かなりのボリュームとなっている。

三鷹の森ジブリ美術館は、三鷹市、徳間書店、日本テレビ放送網などからなる徳間記念アニメーション文化財団が運営を行っている。あまり知られていないが、財団は美術館の運営に加えてアニメーション作品の収集やアニメーション文化の調査研究、啓蒙活動も実施している。その活動をまとめたのが、今回の年報だ。
高畑勲は財団の理事も務め、2015年10月には財団も協力する三鷹ネットワーク大学主催のアニメーショ ン文化講座「日本伝統文化に見るマンガ・アニメ的なるもの-その独自の発達と日本語-」の講義も担当した。4回にわたる講義は、「日本人はアリスの同類だった」「手の中の映画 連続式絵巻」「草双紙絵で筋を読む炬燵かな(松根東洋城)」「なぜ日本では「マンガ・アニメ的なるもの」が発達したのだろうか-日本文化論-」の4つのテーマで構成された。

今回、このうち講義のまとめとなる第4回の講義内容を中心にして、高畑勲自身が加筆・再構成したものとなっている。それだけに高畑勲のメッセージもストレートに伝わるに違いない。
文章では日本の「言語」と「文字」が日本文化に与えた影響から始まって、日本のマンガ・アニメ的な文化の発生を読み解いていく。さらに3.11にまで話は広がる。いかにも高畑勲らしい論理と共になぜ日本のマンガ・アニメ的ものが成立するかが説得力を持って語られる。そこには数々の傑作アニメを生み出した巨匠の視点も感じられる。

三鷹の森ジブリ美術館 http://www.ghibli-museum.jp/
なぜ日本では「マンガ・アニメ的なるもの」が発達したのだろうか-日本文化論-
高畑勲

(43 P目以降)
 http://www.ghibli-museum.jp/docs/zaidannnenpou2015-2016.pdf

関連記事

ピックアップ記事

  1. 「マチ★アソビ」vol.18
     アニメ/ゲーム/マンガの大型イベント「マチ★アソビ」の18回目が、2017年5月5日から7日まで徳…
  2. COMEDY ANIMATION MARKET FUKUOKA 2017
     福岡から日本のアニメーションのクリエイティブを世界につなぐビジネスイベントが開催されることになった…
  3. TOKYOFOUCUSの企画ピッチ
     世界最大の国際アニメーション映画祭であるアヌシー、その併設国際見本市にて自身のアニメーション企画で…
ページ上部へ戻る