国内印刷大手のTOPPANホールディングスが、英国・ロンドンで日本カルチャーイベント「HYPER JAPAN(ハイパー・ジャパン)」を運営するCross Mediaを買収した。2024年1月31日付で株式譲渡契約を締結、筆頭株主として2024年2月29日に連結子会社化した。
TOPPANはCross Mediaを通じて、イギリスでの日本イベント運営や商品物販を中心に日本カルチャーとコンテンツのPR機能を強化する。TOPPANグループのイギリスにおける日本コンテンツ関連事業の中核と位置づける。株式譲渡価格は明らかにされていない。
TOPPANは、グループ企業簿の凸版印刷を中心に国内印刷事業の最大手。現在は、液晶ディスプレイやフォトマスクなど関連分野のデジタル事業や物流・データ、さらに出版、文化事業などの多方面に事業進出をしている。Cross Mediaを買収も、そうした事業多角化の一環とみてよいだろう。
ハイパー・ジャパンは日本のアニメやマンガを中心としたイベントとして、2010年にスタートした。その後は食やポップカルチャーも積極的に取り入れることで拡大、イギリス最大級の日本カルチャーの総合イベントとして開催されている。米国のアニメエキスポやフランスのジャパンエキスポに相当するイギリスのイベントだ。
TOPPANは、まずはCross Mediaが運営するハイパー・ジャパンへの日本企業や自治体の出展増加を目指す。またTOPPANグループの技術やイベント運営のノウハウをハイパー・ジャパンにも活かすとしている。現地イベントを核とした、日本カルチャービジネス拡大が目標となりそうだ。
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