中国テンセント、「クラナド」「AIR」のビジュアルアーツを買収

提携

 『CLANNAD』や『AIR』などビジュアルノベルの分野で多くのヒット作を持つビジュアルアーツが、中国の大手ゲーム会社テンセントの傘下に入ることになった。2023年7月27日、ビジュアルアーツの公式サイトにて、同社代表取締役の馬場隆博氏が明らかにした。創業者の馬場家が保有する株式をテンセントに譲渡、テンセントはビジュアルアーツの全株式を取得する。
 ビジュアルアーツは1991年に大阪市で創立、33年の歴史を持つ。ビジュアルノベルと呼ばれるストーリー性を重視したゲームを得意とする。「Key」ブランドを軸に『Kanon』、『AIR』、『CLANNAD』、『Angel Beats!』など数々のヒット作を生み出してきた。作品の多くはアニメ化もされ、熱烈なファンを多く持つ。現在はアニメーションやキャラクターなど幅広い分野に進出する。
 株式譲渡に伴い現社長の馬場氏は社長を退き、当面の間は相談役としてサポートする。現在、丘野塔也の名義でプロデューサー、ディレクター、シナリオライターとして活躍する天雲玄樹氏が新しい社長に就任する。

 馬場氏は企業公式サイトで、株式譲渡の理由は馬場氏に後継者がいないこと、もし自身に何かあった場合に作品や楽曲の権利が散逸することを避けたかったとしている。事業譲渡の可能性を探る中でテンセントを最適なパートナーとして選んだ。
 テンセントは1998年に中国・深圳市で創業したIT会社。オンラインゲームやインスタントメッセンジャーを得意分野として急成長を遂げて、世界有数のIT・ゲーム会社となった。現在は中国国外のゲーム会社への投資に積極的で、米国のライアットゲームズやフィンランドのSupercellなどの大株主であるほか、エピック・ゲーム、アクティビジョン・ブリザード、KADOKAWAなどの株式も保有する。

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