「天気の子」興収141.9億円、「ヒロアカ」17.9億円、東宝が20年上期成績発表

映画ビジネスのニュース

 2019年の大ヒット劇場アニメ『天気の子』の興行収入が141.9億円まで更新されていることがわかった。2020年7月31日、東宝は2020年上半期(19年正月映画~20年6月)の自社が配給した映画のうち興行収入10億円を超えた作品の成績を発表した。
 本年は新型コロナ感染症拡大による興行自粛から、映画の公開延期、興行規模・時期の縮小が相次いだこともあり作品本数、金額も大幅減になっている。作品数は12本から6本に、10億円以上の合算は410.8億円から86.3億円まで減少した。『名探偵コナン』、『ドラえもん』、『クレヨンしんちゃん』といった人気アニメの公開が軒並み延期になったのも響いている。

 10億円超えた6本は、うち3本が19年12月公開、残りが1月、2月と正月映画に集中している。最も多かったのは、『カイジ ファイナルゲーム』の20.6億円。以下、『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』、『ヲタクに恋は難しい』、『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』、『ルパン三世 THE FIRST』、『屍人荘の殺人』が続く。
 アニメで一番大きかったのは、19年12月20日公開の『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』である。最終で17.9億円の大ヒットとなった。
 劇場アニメはもう一本ある。シリーズ初のフルCG長編が話題になった『ルパン三世 THE FIRST』は11.6億円である。

 驚くのは19年7月20日に公開された『天気の子』が、1月28日の段階から興行収入140.6億円から数字を更新したことだ。新たな発表では141.9億円となっている。
 1月28日の段階で公開から半年で依然上映中とはしていたが、そこからさらに1.3億円を積み上げたことになる。ロングランで観客を集め続ける作品のパワーを示す結果だ。歴代興収ランキングでは全体で12位、邦画で7位は変わらない。

関連記事

アーカイブ

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. AnimeJapan2024
    ■凝った企業ブースが脱コロナ禍を演出  2024年3月23日から26日まで、東京都内で日本アニ…
  2. 第2回国際アニメーション映画祭
     新潟国際アニメーション映画祭が、2024年3月15日から20日までの6日間、新潟市内各所の会場で開…
  3. クランチロールアワード
     日本アニメ配信プラットフォームで世界最大規模のクランチロールが主催する「クランチロール・アニメアワ…
ページ上部へ戻る