劇場版「名探偵コナン」最新作が中国公開 4000スクリーン規模で上映

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劇場アニメ『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』の中国公開が、11月18日にトムス・エンタテインメントから発表された。11月25日(金)に中国全土約4000館の大規模公開になる。
『名探偵コナン 純黒の悪夢』は、国内では2016年4月16日に公開され、興行収入が63.1億円とシリーズ過去最大のヒット作になった。「名探偵コナン」は中国でも人気が高いため現地のファン待望の公開だ。

2016年は「ドラえもん」、「NARUTO」、「ONE PIECE」、「クレヨンしんちゃん」、「ちびまるこちゃん」、「ドラゴンボールZ」ほか、日本の劇場アニメが相次いで公開されている。中国で人気のキャラクターが出揃ったかたちだ。このなかで『映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生』、『BORUTO -NARUTO THE MOVIE-』、『ONE PIECE FILM GOLD』は興収10億円を大きく超えるヒットになっている。
劇場版「名探偵コナン」は、こうしたなかで2015年にも『名探偵コナン 業火の向日葵』 が中国公開されたのが目を惹く。興行収入は8161万元(約13億円)とこちらも大ヒットだ。それだけに『純黒の悪夢』の活躍が期待される。

一方で例年にない日本アニメの公開にファンの疲れはないのか、それとも相乗作用が期待できるのかも見分けたいところだ。さらに12月2日には、こちらも日本で大ヒットした『君の名は。』も公開予定だ。
少なくとも2016年が、中国が日本国外での日本の劇場アニメの最大市場になること間違いなさそうだ。

劇場版「名探偵コナン」シリーズ これまでの中国公開作品

『名探偵コナン 業火の向日葵』 2015年(現地公開年) 8161万元(興行収入)
『名探偵コナン 沈黙の15分』 2011年 2668万元
『名探偵コナン 漆黒の追跡者』 2010年 938万元

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