音楽ヒットチャートを集計する「ビルボードジャパン」が、2021年全体のヒット動向となる年間チャート受賞楽曲とアーティストを発表した。2020年11月23日から2021年11月28日までの一年間を対象にしたものだ。
2021年の総合ソング・チャート1位は、優里の「ドライフラワー」だった。ビルボードの集計するストリーミング、ダウンロード、動画再生といったデジタル領域でのロングヒットがランキング1位に貢献した。
このうちアニメ関連の楽曲を対象にした「Billboard JAPAN 2021年総合アニメソング・チャートで」は、LiSAが歌った「炎」が第1位となった。このチャートはBillboard JAPAN HOT 100からテレビアニメと映画のタイアップ楽曲、さらにアニメ声優の楽曲を抽出している。
「炎」は2020年10月にリリースされ、同時期に公開された『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』の主題歌でもあった。LiSAは昨年もテレビシリーズ『鬼滅の刃』の主題歌であった「紅蓮華」で1位になっている。2年連続でLiSAと『鬼滅の刃』の組み合わせが1位だ。「炎」は昨年は「紅蓮華」に続く2位だったが年を越える映画のヒットと曲の魅力もあり、2021年に1位に浮上した。「紅蓮華は今年も6位にランキングしている。
総合チャートでもLiSAの人気は高い。総合ソング・チャートでは第4位、アーティスト・チャートでは8位、ダウンロード・ソング・チャート2位などとなっている。
アニメソング2位は、若者に絶大な人気を誇る音楽ユニットYOASOBIの「怪物」である。「怪物」はYOASOBI初のアニメタイアップだ。擬人化された動物たちの学園群像劇『BEASTARS』のエンディングとなった。YOASOBIは『BEASTARS』第2シーズンでも「優しい彗星」で本作とタイアップしている。
「怪物」は総合チャートで5位、YOASOBIは3位に「夜に駆ける」、8位に「群青」とベスト100に11曲を送りだしている。またアーティスト・チャートは2位である。
3位は『STAND BY ME ドラえもん 2』の主題歌に起用された菅田将暉の「虹」、4位はテレビアニメが大ヒットとなった『呪術廻戦』のオープニングテーマの「廻廻奇譚」、シンガーソングライターのEveが歌う。
Official髭男dismによるアニメ『東京リベンジャーズ』オープニングテーマ「Cry Baby」が5位、男性アイドルグループSnow Manの『ブラッククローバー』オープニングテーマ「Grandeur」が7位、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』のテーマソングで宇多田ヒカルの歌う「One Last Kiss」が8位。有名アーティストとのタイアップ曲が強さを発揮している。
ビルボードジャパンチャート
http://www.billboard-japan.com/charts/
【Billboard JAPAN 2021年総合アニメソング・チャート】
順位:曲名:アーティスト名
1位. 「炎」 LiSA
2位. 「怪物」 YOASOBI
3位. 「虹」 菅田将暉
4位. 「廻廻奇譚」 Eve
5位. 「Cry Baby」 Official髭男dism
6位. 「紅蓮華」 LiSA
7位. 「Grandeur」 Snow Man
8位. 「One Last Kiss」 宇多田ヒカル
9位. 「インフェルノ」 Mrs. GREEN APPLE
10位. 「Universe」 Official髭男dism