国際番組見本市 2016年のカンヌのMIPが日本特集 4Kとアニメーションに注目


国際的な番組見本市として知られるMIPCOM、そしてMIPJUNIORが、2016年も10月にフランスのカンヌで開催される。17日から20日までのMIPCOMではテレビ番組を中心に幅広いエンタテインメントを扱い、世界各国の映画会社、テレビ局、配給会社、スタジオなどの関係者が集まる。MIPJUNIORは15日と16日の2日間となる。世界的にニーズが拡大する子ども番組にフォーカスするのが特徴だ。
この両イベントが、日本特集を組むことになった。ふたつのイベントの公式サイトでは、日本を「COUNTRY OF HONOUR」として大きく取り上げ、紹介している。特集企画にあたっては、主催者のリード・ミデムと日本の総務省とが連携する。

特集のテーマとして、「4K」と「アニメーション」のふたつが挙がっている。高解像度の映像として注目の高い4Kは、北米やヨーロッパに先行して日本で普及が始まっていることが関心を集めている。
もう一方のアニメーションは、日本からの映像輸出の主力ジャンルとしての注目である。リード・ミデムによれば、アニメーションは日本から輸出の62%を占める。また2017年が日本の商業アニメーションの100周年にあたるのにも合わせた。
期間中の特集の詳細は、まだ明らかになっていないものも多い。そのなかですでに基調講演のひとつをソニーのCEOの平井一夫氏が務めることが発表されている。テクノロジーとエンタテインメントの双方にまたがるソニーのビジネスは、現在の日本を代表する存在である。本年のテーマである「ニュー・テレビ」に合わせた講演をする予定だ。
また、MIPJUNIORでは、「日出処の共同製作:COPRODUCING IN THE LAND OF THE RISING SUN」とタイトルしたイベントが用意されている。日本の子ども向け番組のビジネスの背景を紹介すると同時に、共同製作の機会を探るという。

MIPCOM  http://www.mipcom.com/
MIPJUNIOR  http://www.mipjunior.com/

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