ボンズ、作画部員募集で一年間の動画・原画指導を導入

アニメーター

『交響詩篇エウレカセブン』や『僕のヒーローアカデミア』『文豪ストレイドッグス』などでお馴染みのアニメ制作会社ボンズは、2021年9月17日より2022年4月期部員の募集を開始した。新卒を中心としたアニメーターの新人スタッフの採用にあたるものだ。
 ボンズはその募集要項を今回から大幅に変更し、アニメーター技術の取得期間を長くとった人材育成を重視するかたちにした。一年間の契約研修期間を経て実技試験に合格した場合は、業務委託契約アニメーターとしてボンズ作品の制作に参加することになる。

 募集要項によれば契約期間は、2022年4月から23年3月までの1年間になる。書類選考、面接・実技試験の合格者がボンズ作画部の部員となる。
 期間中はまず「ササユリ動画研修所」の新人研修コースに参加し、動画の基礎を身につける。研修費用はボンズが負担する。またボンズで活躍する川元利浩氏、伊藤嘉之氏、中村豊氏などが第2原画、レイアウト・原画などのノウハウを指導する。期間中は報酬として月額15万円が支給される。
 部員の募集人数は6名、今後も4月期と10月期の年2回定期的に募集するとしている。22年10月期の募集は22年3月頃に開始する予定である。

 新人がスタジオから報酬を受けながらアニメーターの技術を学ぶかたちになるが、これは長年課題になってきたアニメーターの人材育成の課題に対応するものだ。出来高払いの仕事が多いアニメーターは技術が充分でないキャリアスタートの段階で充分な収入が得られず、業界からの離脱が多とされてきた。
 そこでスタート時に学ぶことに集中することで、技術を身につける。さらに報酬を提供することで、安定した生活環境も保証する。
 アニメ制作会社にとっては負担が大きいが、アニメ業界の人材不足の危機感からこうしたプログラムを導入するスタジオは増えつつある。サンライズ作画塾やWITアニメーター塾、スタジオポノックのアニメーター育成プログラム(P.P.A.P.)などだ。今後はスタジオのクオリティと人材維持、そして日本のアニメ業界全体の人材育成のなかでこうしたプログラムが大きな鍵を握りそうだ。

ボンズ https://www.bones.co.jp/2021/09/17/263-2/

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