ネットフリックスがECサイト「Netflix.shop」スタート、アニメグッズも多数、数ヶ月内に日本展開

Netflix.shop

 配信プラットフォームの世界大手Netflixが、映像配信と異なるビジネスに乗り出した。2021年6月10日、NetflixはECサイト「Netflix.shop」を米国でスタートした。同社が自社ブランドのECサイトを立ち上げるのは「Netflix.shop」が初だ。
 現在のサービスエリアは米国だけだが、今後数ヶ月以内に日本を含む世界各国へ販売地域を拡大する。視聴とは異なるかたちでファンが作品の世界観を楽しめることを目指し、作品とファンの接点を広げる。

 ショップの商品ラインナップは、アパレルや雑貨など。なかでもスタートにおいて、アニメ関連譲アイテムが多く用意されているのが目を惹く。
 日本のセレクトショップのビームスが最新アニメシリーズ『EDEN エデン』とコラボレーションした「EDEN × BEAMS」コレクションはそのひとつだ。ビームスは2021年7月上旬には「Netflix×BEAMS」コレクションも予定する。またNetflixオリジナルアニメ『YASUKE -ヤスケ-』をモチーフにした限定商品も発売する。
 アニメ関連アイテムが多いことについてNetflixは、配信サービスにおいて日本及び海外でアニメが人気カテゴリーであることを挙げている。アニメはNetflixにとって注力分野であり、商品アイテムを通してアニメファンにこれまで以上のエンタテイメントを届ける。

 アニメ以外ではNetflixオリジナルドラマシリーズは、もちろん目玉である。『ストレンジャー・シングス 未知の世界』、『ウィッチャー』、『Lupin/ルパン』といった人気作品にインスパイアされたアパレルや雑貨の限定販売が予定されている。
 さらに商品展開で、新たなクリエイティブの登用を目指す。新進気鋭のデザイナーやクリエイターを発掘し、若い才能によるグッズも展開するというのはNetflixらしい試みだ。

 Netflixは自社出資のオリジナル作品が増える一方で、関連商品の企画・開発やライセンス展開の弱さが指摘されてきた。ライバルとなるディズニーやワーナーといったメディアコングロマリットと異なるプロダクト開発部門も商品流通・リテールもほとんど存在しない。
 今回商品でクローズアップされているアニメは、特に商品などの二次展開が重視されている分野だ。日本のアニメ会社からはライセンスが活用されない可能性、権利収入の限定されるのでないかとの声もあった。
 ビジネスの軸は映像配信とするNetflixが、今後どの程度ECビジネスを拡大する意向があるかは現状では見えない。しかしECやライセンス展開がさらに広がれば、こうした分野でもビジネス面での魅力が増すかもしれない。さらにNetflixにとっても配信契約料以外の収入源となる可能性がある。ビジネスとしては小さなスタートだが、今後を考えるうえで重要な一歩でもある。

「Netflix.shop」 https://www.netflix.shop/

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