ブシロードがブロッコリーと業務提携、株式3.89%獲得で第3位株主

提携

 M&Aや出資を通じて、エンタメ業界内で事業拡大を進めるブシロードが、また新たな動きを見せた。ゲームやキャラクター・音楽事業のブロッコリーとの業務提携を2020年11月17日に発表した。
 業務提携では共同でのコンテンツ、サービス企画・研究・開発、また製造や販売を実施する。ブロッコリーは、近年は女性ファンから絶大な支持を受ける『うたの☆プリンスさまっ♪』やトレーディングカードゲームの『「Z/X-ZillionsofenemyX-』といった有力タイトルを保有する。事業は順調だ。
 ブシロードとブロッコリーは事業モデルや商材が似ており、ターゲットするファン層の重なりも大きい。両社が効率的な連携が出来れば、もたらす利益は大きい。

 ブロッコリーは1994年に、ブシロードの創業経営者木谷高明氏が設立したキャラクター事業会社である。2001年にJASDAQに上場、その後タカラ、ガンホーなどに経営権が移った。さらに経営不振期を経て、アニメイト、ハピネットが新たな株主になり経営を経ち直した経緯がある。木谷氏は2007年にブロッコリーを離れている。
 今回業務提携第1弾としてリブートプロジェクトになる「デ・ジ・キャラット」は、木谷高明氏が経営者時代の主要コンテンツである。提携を通じて古巣の人気コンテンツの復活を目指す。

 ブシロードは業務提携に先立って、2019年9月から12月まで期間に市場にてブロッコリーの株式を買付けていた。発行済み株式総数で3.89%、およそ7億円にあたる。これと伴に、両社の協業を探っていた。
 現在のブロッコリーの株主は1位がハピネット25.1%、アニメイト7.7%と、上位2社にアニメの有力企業が並ぶ。ブシロードはこれに続く第3位の株主だ。4位以下は機関投資家が中心で、今後ブロッコリーは、この3社との連携を軸に事業展開が進みそうだ。

関連記事

アーカイブ

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. MIFA東京都ブース2023
     東京都がこの10月、11月に、アニメーション分野で海外進出を目指す企業や個人事業主に向けた連続セミ…
  2. 新潟国際アニメーション映画祭
     2023年3月に第1回が実施され好評を博した「新潟国際アニメーション映画祭」の第2回開催が、このほ…
  3.  日本のアニメが国内外で人気を博する一方で、アニメーション制作の現場の疲弊が進んでいる。慢性的な人材…
ページ上部へ戻る