バンダイナムコグループのアニメ企画・製作会社サンライズが、2019年3月1日付で新会社を設立した。株式会社SUNRISE BEYOND(サンライズ ビヨンド)と名付けられ、事業の役割は「IP(知的財産)のプロデュースとIPを活用した事業」、「アニメーションを中心とした映像コンテンツ等の企画・製作」、「著作権、版権の運用管理」としている。
代表取締役社長に『機動戦士ガンダム 鉄血オルフェンズ』、「ガンダムビルドファイターズ」シリーズのプロデューサーを務めた小川正和氏が就任、非常勤取締役をサンライズの次期代表取締役社長である浅沼誠氏、それに羽原信義氏が務める。
SUNRISE BEYONDの本社である西東京市西原町の住所は、西武新宿線田無駅の近く。アニメ制作の株式会社XEBEC(ジーベック)の現在の本社住所と同じになっている。また非常勤取締役のひとり羽原信義氏は、ジーベックの代表取締役社長でもある。
サンライズは昨年11月に、IGポートよりジーベックの映像制作事業の譲渡受けると発表している。新会社はジーベックのアニメーション制作機能を活用とすることになりそうだ。またSUNRISE BEYONDの事業内容は、サンライズやバンダイナムコピクチャーズと同じく、新しい企画や作品のアイディア開発を強調している。今後の事業の方向性を示したものである。『蒼穹のファフナー』など現在ジーベックが一部持つ作品権利はIGポート側に残るが、新たに企画・開発が進めるとみられる。
サンライズは1972年に創立、『機動戦士ガンダム』や『ラブライブ!』などなど数々の人気作品を手がけるアニメ企業の大手。バンダイナムコグループの中核企業のひとつで、現在はIP軸戦略を掲げ事業の拡大を目指している。
グループ子会社には、バンダイナムコピクチャーズ、サンライズ音楽出版がある。SUNRISE BEYONDはこれらと並ぶ位置づけになりそうだ。
株式会社SUNRISE BEYOND
http://sunrisebeyond.co.jp/