2019年3月12日、東京大田区産業プラザ PiOにてアニメ業界就職フェア「ワクワーク2020」が開催される。イベントはアニメ業界各社が新卒予定学生に向けて、自社の紹介や就職相談をするものである。
これに合わせて、当日アニメ業界で活躍するビジネスパーソンの講演が開催されることになった。人気アニメスタジオのWIT STUDIO代表取締役社長の和田丈嗣氏、アニメ・特撮作品の版権管理をするグラウンドワークス代表取締役の神村靖宏氏らが登壇する。また新卒で2019年から業界で働く学生による座談会も実施する。
まず基調講演として、11時から和田氏がアニメ業界を取り巻く環境やアニメ業界で働くことの醍醐味や心構えなどについて語る予定だ。
WIT STUDIOは、2012年にプロダクション I.Gのプロデューサーであった和田氏らが設立した。歴史は浅いが『進撃の巨人』『魔法使いの嫁』などのヒットを飛ばし、『甲鉄城のカバネリ』といったオリジナル作品もある。映像の確かなクオリティで高い評価と人気を得ている。
12時からは「アニメビジネスのこれから」と題して、神村靖宏氏とジャーナリストの数土直志が登壇。グラウンドワークスは、エヴァンゲリオンシリーズのライセンス管理で業界でよく知られた存在だ。多彩なエヴァの商品、イベント、コラボレーションの仕掛け人でもある。エヴァンゲリオンの宣伝・プロモーションにも手腕を発揮してきた。
当日は、アニメ作品をビジネスの側面からどのように支えきたのかや、これからのビジネス展開を語る予定だ。独自のプロモーション戦略で異彩を放つエヴァンゲリオンに関わるだけに、興味深い話が聞けそうだ。
また17時からは、座談会「僕らのアニメ業界就職記」。スタジオコロリド、プロダクション I.G、サンライズ、WIT STUDIOなどに就職を決めた学生たちが自らの体験を語る。
いずれも会場は就職イベントの隣接スペース。参加は無料となっている。
「ワクワーク2020」は、アニメ業界に就職したい専門学校生、大学生、大学院生らを対象にした就職イベントだ。従来は就職情報の少なかったアニメーターや美術などのクリエイティブ職以外にも力をいれている。「絵は描けなくてもアニメの仕事はできる」がコンセプトのひとつ。
今年で3回目を迎えるが、新たにColored Pencil Animation Japanm、グルーヴガレージの追加出展を発表。国内を代表するアニメスタジオや関係会社30社が参加する予定だ。昨年は600名以上の学生が参加した。
アニメ業界就職フェア 「ワクワーク2020」
http://wakuwork.net/
開催日時: 2019年3月12日(火) 11時〜18時(予定)
会場: 大田区産業プラザ PiO 大展示ホール
■基調講演 10時半~11時
株式会社ウィットスタジオ 和田丈嗣
■講義「アニメビジネスのこれから」 12時〜13時
株式会社グラウンドワークス 代表取締役 神村靖宏
ジャーナリスト 数土直志
株式会社ワクワーク 代表取締役 中山英樹(MC)
■座談会「僕らのアニメ業界就職記」 17時〜18時