「この世界の片隅に」、東京国際映画祭の特別招待作品に、公開に先駆け華やかに上映

『この世界の片隅に』

片渕須直監督の7年ぶりの長編アニメ映画となる『この世界の片隅に』が、2016年11月12日に全国公開となる。第二次世界大戦前後の広島・呉を舞台に、前向きに生きていく女性・すずを描いた作品だ。こうの史代の傑作マンガを、片渕須直監督が細かな演出と美しい絵で映像化した。
公開を前にこの話題作が、2016年10月25日から11月3日まで東京・六本木にて開催される第29回東京国際映画祭に特別招待されることが決定した。華やかな映画祭を彩る一本になる。

東京国際映画祭は、アジア有数の映画祭として毎年注目されている。オフィシャルコンペやワールド・フォーカス部門、Japan Now部門、アニメーション特集などが設けられ、数多くの選りすぐりの映画が上映される。
特別招待作品もそのひとつだが、ここでは公開前の話題の映画をピックアップしている。著名な監督や人気俳優の出演作品も多い。
2016年は国内外から11作品が選ばれたが、『この世界の片隅に』はそのひとつになる。アニメーション映画からは1本のみだ。
特別招待作品となれば、映画祭には外せないレッドカーペットの参加にも期待が膨らむ。片渕須直監督、すず役の のん、そして細谷佳正、稲葉菜月、小野大輔、潘めぐみ、岩井七世といった声優陣から誰が参加するのかも楽しみなところだ。

このほか特別招待作品ではオープニングを、メリル・ストリープとヒュー・グラントの名優が共演する『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』が飾る。クロージングは森義隆監督の『聖の青春』、夭折の棋士・村山聖を松山ケンイチが演じるのが話題だ。国内公開は11月3日から。
さらに海外からは未知の飛行体と人類の接触をテーマにするSF映画『メッセージ』、名女優の競演『マイ・ベスト・フレンド』なども。国内から人気少女マンガを原作とした『イタズラなKiss THE MOVIE~ハイスクール編~』、大友啓史監督が小栗旬主演で撮った『ミュージアム』などが並ぶ。

またアニメファンにとっては、アニメーション特集「映画監督 細田守の世界」も、映画祭から外せない。細田監督の初期作品から最新作までを紹介する大規模企画としている。こちらは詳細は9月26日のラインナップ発表以降に明らかになるそうだ。

第29回東京国際映画祭
開催期間: 10月25日(火)~11月3日(木・祝)
http://www.tiff-jp.net

関連記事

アーカイブ

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. AnimeCanvas
     2024年5月23日、ソニーグループは都内で「ソニーグループ 経営方針説明会」を開催した。代表執行…
  2. AnimeJapan2024
    ■凝った企業ブースが脱コロナ禍を演出  2024年3月23日から26日まで、東京都内で日本アニ…
  3. 第2回国際アニメーション映画祭
     新潟国際アニメーション映画祭が、2024年3月15日から20日までの6日間、新潟市内各所の会場で開…
ページ上部へ戻る