コミックス・ウェーブ・フィルムと中国を代表するアニメーション製作ブランドHaoliners(ハオライナー)が手を組んだオムニバス映画『詩季織々』の公開日が決定した。夏休みのど真ん中、お盆を間近に控えた2018年8月4日である。
配給は国内外の良質の映画をセレクトすることで定評のある東京テアトルである。2018年夏シーズンの映画シーンのとびっきりの一本になりそうだ。
アニメーション制作のコミックス・ウェーブ・フィルムは、新海誠監督の『君の名は。』『秒速5センチメートル』でお馴染みだ。繊細で細やかなストーリー、鮮やかな背景、とりわけ若い映画ファンから熱狂的な支持を浴びてきた。
そうしたファンに国境を越えて、世界各地にもいる。Haoliners代表のリ・ハオリン氏もそのひとりである。『秒速5センチメートル』に感激して、コミックス・ウェーブ・フィルムに熱烈なオファーを続け、『詩季織々』のプロジェクト実現につながった。
映画は3つのショートストーリーから構成されている。中国の都会に生きる若い主人公たちの姿を美しい背景と共に描き出した。監督はリ・ハオリン氏自身、そして実写映画出身のイシャオシン、日本からは新海作品で長年CGチーフを務めてきた竹内良貴の3人が参加する。
いずれも30代で、日本と中国の若い才能が新しい映画を作りだす。日本と中国のアニメづくりが注目するなかで、『詩季織々』はひとつのモデルとなりそうだ。
2018年夏は、『詩季織々』以外にも数多くの劇場アニメが公開される。劇場映画のための企画としては、7月20日に細田守監督の『未来のミライ』が大きな話題を呼びそうだ。8月17日には石田祐康監督の『ペンギン・ハイウェイ』も公開される。8月24日にはスタジオポノックのオムニバス映画『ちいさな英雄 カニとタマゴと透明人間』がある。こちらは全てストーリーから全て映画のために作られた。
期待のオリジナル映画が並ぶ。近年、国内劇場アニメのレベルの高さが言及されるが、2018年夏は一際注目も映画が集まる。『詩季織々』は、なかでも話題を呼びそうだ。
『詩季織々』
8月4日(土)公開
https://shikioriori.jp/