
作品とプログラムのクオリティの高さに定評のある新千歳空港国際アニメーション映画祭が、第12回目となる2025年の開催を発表した。引き続き、北海道の新千歳空港ターミナルビルが会場となる。映画館やホール、ホテルなど空港に付随する施設を目一杯活用したユニークな国際映画祭を展開する。
2024年までと大きく変わるのは、スケジュールである。これまでは11月初旬に開催されることが多く、2024年も11月1日から5日までだったが、2025年は11月21日から25日までとなった。従来より3週間ほど後ろ倒ししたかたちだ。開催期間は2024年に4日間から5日間に延長されたが、2025年もこれを引き継ぎ5日間の祭典となる。
新千歳空港国際アニメーション映画祭は、北海道と世界をカルチャーでつなぐことを目指して、2014年にスタートした。世界各地の優れたアニメーション映画を上映し、実験的なプログラムにも挑むなど日本を代表する国際アニメーション映画祭として知られている。短編や長編、音楽など複数のコンペティションも用意する。
しかし2023年より海外アニメーション作品に本格的に取り組むようになった東京国際映画祭とのスケジュールの被りが、近年は課題になっていた。同じ作品の同期間の上映は避けられる傾向が強く、そうなると作品の取り合いになる。さらにメディアや観客の関心も、大都市で開催される東京国際映画祭に目が向く。2024年は開催5日間が、全て東京国際映画祭と日程が重なっていた。
それでも期間中の動員数は、延べ3万5800人、これはほかにいくつかある国内の国際アニメーション映画祭のなかでは最大だ。2025年はより柔軟な日程を組むことで、さらなる人気と話題が期待できる。
映画祭のテーマは「空港全体で発信する、空港だからできる映画祭」、世界で他にないユニークな立地を全面に押し出す。
またコンペティション部門の作品募集開始スケジュールも発表されている。2025年4月21日よりスタートする。募集部門や方法、期間などの詳細は今後発表する。
第12回 新千歳空港国際アニメーション映画祭
https://airport-anifes.jp/