講談社は海外向けに展開するマンガ閲覧サイト・アプリの「K MANGA」の国内サービスを、2024年9月18日より開始した。「K MANGA」は講談社が国内で展開する「マガジンポケット」の海外版として、2023年5月にスタートした。講談社の人気マンガの英語翻訳版を、豊富なタイトル数で読むこと出来る。
現在は約500タイトルが配信され、このうち約90タイトルは現在連載中の作品でその最新話を日本と同時に海外に届ける。海外向けのサービスということでこれまで国内では利用出来なかったが、国内でも閲覧が可能になる。日本在住で、英語で読みたいとするファンのニーズに応えることになりそうだ。
映画版の国内サービスでもうひとつ期待されるのが、英語の学習である。英語の学習をしたいとするニーズは昔から大きいが、継続的に学習するのはハードルが高い。
講談社は「K MANGA」を通じて、好きなマンガで楽しく英語の勉強をすることが出来るとしている。現在、オンライン英語学習の「DMM英会話」とコラボ企画も進行中だ。「K MANGA」には全世界共通のコメント機能も用意されており、世界の読者との交流も進めている。
近年、日本マンガの人気は海外で急拡大している。それと共に、新作を日本で連載と同時に読みたいとの声も大きい。しかし、これまでは翻訳のスピードと翻訳量の多さが課題でなかなか進まなかった。
そうしたなかで2019年に日本海外同時展開を目指した集英社の「MANGA Plus by SHUEISHA」がスタート、講談社の「K MANGA」も2023年に始まっている。時代は大きく変りつつある。「K MANGA」日本版は、その逆輸入とも言える。自分のお気に入りの作品が海外でどのように紹介されているのか、そんなことを知るチャンスにもなる。