GENDAが映画配給ギャガを買収、株式約78%取得で子会社化

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 エンタテインメント事業の持株会社GENDAが、映画配給のギャガを子会社化する。2023年11月20日の取締役会議で決定した。ギャガはティー ワイ リミテッドが保有する全株式、発行済株式の 78.05%を取得して特定子会社とする。譲渡価格は非開示。
 GENDAは2018年にエンタテイメン分野事業の投資、持株会社のミダスエンターテイメントとして設立された。2020年9月に現社名に変更している。アミューズメント施設運営を中心に、積極的なM&A戦略で急成長している。
 これまでに出版の宝島、セガエンタテイメント、VR制作のダイナモアミューズメントなどを子会社化している。今回は映画配給で実績のあるギャガをグループに加わえることで、事業の陣容を拡大する。

 ギャガは1986年に設立された映画会社で、海外映画の買い付けや映画企画・製作、配給など幅広い事業を長年、手がけている。大作映画だけにとどまらず、世界各地から良質で優れた作品を集めるのに定評がある。
 近年はアニメ映画にも積極的で、洋画邦画ともラインナップを揃える。事業組織にはアニメ事業部も設置され、代表取締役の依田巽氏が自ら事業室を統括する重点部門だ。
 国内アニメでは、公開中の話題作『駒田蒸留所へようこそ』、『ぼくらのよあけ』、『リョーマ!The Prince of Tennis新生劇場版テニスの王子様』、『若おかみは小学生!』などを配給。また:ディズニープラス オリジナル『Project BULLET/BULLET(仮)』のリリースが控えている。
 海外作品では『長ぐつをはいたネコと9つの命』、『ボス・ベイビー ファミリー・ミッション』、中国アニメーションの『雄獅少年/ライオン少年』も配給した。
 年間売上高は25億円台から28億円台、21年3月期、22年3月期は黒字であったが、直近の23年3月期は最終で3億3100万円のマイナスであった。

 経営面では設立以来、たびたび資本関係が大きく動いてきた。2005年にはUSENの子会社となったが、その後経営権はユーズマーケティングに移った。さらに2009年に現代表取締役の依田巽氏のマネジメントバイアウト(MBO)により、依田氏のマネジメント会社ティー ワイ リミテッドとキノシタ・マネージメントが買収。さらに2016年にはエイチ・アイ・エスとクリーク・アンド・リバー社が資本参加した。
 今回のGENDAの株式取得時点では、エイチ・アイ・エスとクリーク・アンド・リバー株式はティー ワイ リミテッドに譲渡済である。ギャガによる子会社化後も、依田氏は21.95%の株式を保有する。

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