国内の地方拠点都市でアニメ関連イベントが続くなか、石川県でもアニメ総合イベントが2024年1月に開催される。石川県が実施する「アニメフェスタいしかわ(アニメ・スタいしかわ)」である。
24年1月13日、14日の2日間、金沢市内の北國新聞赤羽ホールを会場にメイン企画をする。このほか、前後1ヵ月の期間でクリエイターズ・ミーティングや声優トークショー、アニソン歌手のライブ、企画展、専門学校等のブース出展などを予定する。
8月10日には、イベントの一環として実施する「いしかわアニメアワード」も発表し、合せて公募もスタートした。アワードはショートアニメーション部門と声優部門のふたつに分かれている。石川県ゆかりのアニメ関連企業の関係者やアニメ監督などのクリエイター、アニメスタジオ関係者が審査をする予定だ。最優秀賞や優秀賞を表彰し、賞金を授与する。
応募を受け付けは10月27日まで。詳細は、「アニメ・スタいしかわ」の公式サトで確認出来る。
「アニメ・スタいしかわ」は、石川県による地域のコンテンツ産業活性化を目指した施策のひとつだ。これまで同県で実績のあった伝統芸術に加えて、メディア芸術の振興を目指すものだ。すでに映画撮影ロケーションとして地域の賑わい創出や、人材・企業・サテイトオフィスの誘致推進などで動き出している。
さらに2023年度は、北陸新幹線の県内全線開業するのを機に観光推進も力を入れる。「アニメ・スタいしかわ」はその中核企画のひとつで、県の実行プランではアニメ原画展や同人誌即売会などにも言及している。詳細は今後発表となるが、その内容にも注目が集まりそうだ。
国内外でアニメ人気が高まる中、地方都市でアニメを地域活性化の中心に据える動きが広がっている。歴史の長い徳島の「マチ☆アソビ」は、成功例である。2023年には新潟で国際アニメーション映画祭ガスタート、2024年4月には高知県でも総合アニメイベントが予定されている。
クリエイターやスタジオも積極的に地方に出ていく流れが追い風になっていることもある。しかしこうした動きは今後も広がりそうで、それぞれの地域の差別化も鍵になってくるだろう。
「アニメフェスタいしかわ(アニメ・スタいしかわ)」
https://www.animest-ishikawa.com/