ソーシャルゲーム事業のドリコムが、マンガやラノベ、アニメ事業に進出する。ドリコムは2022年5月10日に出版・映像ブランドの「ドリコムメディア」を設立、これを通じてWebtoonやライトノベル、コミック、アニメ事業を展開すると発表した。同日、「ドリコムメディア」ティザーサイトと公式Twitterも開設、運用もスタートした。
さらにブランド立上げに合わせて、小説の公募新人賞である「ドリコムメディア大賞」のプロジェクトも明らかにした。受賞作品のなかからメディアミックス展開を進める。
ドリコムは2001年設立されたIT企業で、アプリゲームを得意とする中堅企業。バンダイナムコエンターテインメントも出資する。今回は新たにコンテンツ創出とメディアミックスに本格進出する。
ドリコムメディアは、「DRE STUDIOS」、「DREノベルス」、「DREコミックス」、「DRE PICTURES」の4つのレーベルに細分化される。それぞれがWebtoon、ライトノベル、コミック、アニメに対応している。このなかでオリジナル作品を創出し、全方位のメディアミックスを展開するのだという。またゲーム事業とのシナジーを意識した作品をリリースすることで、世界を舞台とする総合エンターテインメント企業を目指す。
2022年中に最初の作品のリリースを計画し、初期ラインナップにはアニメ化でヒットのある作家による新プロジェクトが予定されている。
ブランドの最初の大きなプロジェクトが「ドリコムメディア大賞」になる。ドリコムメディアによる小説新人賞で、対象はメディアミックス展開に向けた作品だ。
大賞には賞金300万円が与えられるほか、書籍化、コミカライズ、ボイスドラマ化が確約される。金賞や銀賞、DRE STUDIOS賞もそれぞれ賞金やメディア化が実現する。
賞の最終選考委員が豪華だ。アニメからはアニメ制作会社J.C.Staff執行役員 制作本部長の松倉友二氏、グッドスマイルフィルム取締役の小倉充俊氏が参加。また『ゴブリンスレイヤー』著者の蝸牛くも氏、『聖女の魔力は万能です』の橘由華氏、さらにDREノベルス・DREコミックスやDRE STUDIOS webtoon編集部の編集長が加わる。
公募は5月10日から始まっており、7月9日まで受付ける。「小説家になろう」に投稿している作品に、キーワード「ドリコムメディア大賞」をつけるかたちでの応募も可能だ。2022年9月9日に受賞作品を発表する。
ドリコムメディア https://drecom-media.jp/
ドリコムメディア大賞 https://drecom-media.jp/award/