東宝は2022年3月から23年3月までの期間、自社アニメレーベル「TOHO animation」の10周年プロジェクトを推し進める。
3月10日には10 周年記念特設サイをオープン。さらに10 周年記念として過去作品が登場するPVを制作・公開した。今後は特別上映会やグッズ販売などを企画する。
長年劇場アニメの配給や興行を手がけてきた東宝だが、2010年代に入るまでは自社が中心となってアニメ映画・シリーズを製作することは少なかった。そうしたなかで深夜アニメも含めてアニメ製作を目指すべく設立されたのが「TOHO animation」である。
本作参入は2013年4月にテレビ放送を開始した『銀河機攻隊マジェスティックプリンス』。その後、『ハイキュー!!』、『弱虫ペダル』、『僕のヒーローアカデミア』、『PSYCHO-PASS サイコパス』など長くシリーズを重ねるヒット作が生まれている。2016年には映画『君の名は。』を企画し、直近では『呪術廻戦』の大ヒットが話題を呼んだ。
事業規模も拡大しており、「TOHO animation」に相当する東宝のアニメ製作事業分野の売上は2022年2月期第3四半期まで(9ヵ月)で前年比137%増の205億円に達している。絶好調と言っていいだろう。
10周年プロジェクトはこれまでの作品に新たにスポットを当てると同時に、「東宝=アニメ」の認知度をさらに盛り上げるものとなりそうだ。
まずは3月26日、27日に東京ビッグサイトで開催される大型アニメイベント「AnimeJapan 2022」に過去最大面積のブースを出展する。4月から放送開始する『SPY×FAMILY』などを紹介する。
また「TOHO animation」とシネコン運営のTOHO シネマズが協力した特別上映イベントを一年間かけて実施する。過去のテレビシリーズから毎月 1 作品、企画上映する。またTOHO シネマズやTOHO animation STOREではオリジナルグッス販売などを展開する。今後はさらなる企画も発表される予定だ。
TOHO animation 10 周年記念特設サイト
https://tohoanimation.jp/10thanniversary