エンタテイメントの企画・製作・人材事業のCRESTが、アニメーション制作事業に進出する。2021年5月31日、デジタルアニメーションを中心に映像制作を手がける「100studio(ワンダブルオースタジオ)」を設立したと発表した。同社のIP事業部の直属スタジオとなる。100studioとの名称には、「100%の熱意」「100通りの可能性」「100年を超える」との想いが込めたという。
100studioは、テレビシリーズや劇場、配信、ゲーム、MVなど幅広いアニメ映像の企画・制作を目指す。スタジオ代表には、CGアニメスタジオのグラフィニカで『HELLO WORLD』『十二大戦』などを手がけた堀口広太郎氏が就任した。
アニメ制作に必要なスタッフの募集も開始している。今後は東京だけでなく、地方スタジオ、さらに海外拠点の立上げも準備している。スタッフ不足が続くアニメーション制作だけに、人材を広く国内外に求めるようだ。
CRESTは2018年に、コンテンツを生み出しトータルプロデュースする会社として設立された。国境を越えたクリエイティブのマッチングを掲げている。代表取締役を5pb.、ポリゴン・ピクチュアズ、フロンティアワークス、東宝などでキャリアを重ねた三上政高氏らが務めている。
これまでのCRESTのビジネスは、作品の企画やライセンス管理・ファイナンスといった製作が主であった。新興企業ではあるが、2021年には テレビシリーズ『セブンナイツ レボリューション -英雄の継承者-』を手がけている。
今回のスタジオ設立で、製作だけでなく、実際にアニメーションを作りだす制作に進出する。製作と制作の双方を手がけることで事業の幅を広げる。企画や脚本開発、デザインなどのプリプロから制作、さらに宣伝や二次利用、製作委員会運営までアニメビジネスを一気通貫する。魅力的な作品を生み出すことでグローバル市場も目指す。
100studio(ワンダブルオースタジオ)
https://www.crest-inc.net/100studio/
CREST
https://www.crest-inc.net/