劇場版「まどか☆マギカ」続編発表 総監督・新房昭之、脚本・虚淵玄

『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 〈ワルプルギスの廻天〉』

 2021年4月25日、オンライン無観客実施された「「魔法少女まどか☆マギカ」Anniversary Stage」にて、ファンを驚かせる大きな発表があった。2013年に公開された 『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編] 叛逆の物語』の続編映画『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 〈ワルプルギスの廻天〉』の製作が発表された。
 総監督は新房昭之、脚本に虚淵玄、キャラクター原案に蒼樹うめ、異空間設計の劇団イヌカレー、 音楽の梶浦由記。そしてアニメーション制作はシャフトが決定している。大ヒットとなったテレビシリーズとその続編『[新編] 叛逆の物語』の主要スタッフが再集結するだけに、大きな期待を集めそうだ。

 『魔法少女まどか☆マギカ』は2011年1月からテレビシリーズの深夜アニメとしてスタートした。期間中に東日本大震災で放送が一時途切れるも、伝統的な「魔法少女」のお約束事を逆手にとったストーリー展開とアーティステックなビジュアルなどで注目され、一大ブームを巻き起こした。
 テレビシリーズを再編集した2本の劇場版の後、2013年に新作『[新編] 叛逆の物語』が公開されている。テレビシリーズのラストからの大胆な新たな展開で観客を驚かせ、興行収入で20億円を超えるヒットを記録した。

 その後は新たな続編も期待されていたが、その後の展開は新たな主人公たちの活躍するスピンオフ作に移る。2017年にスマホアプリゲーム『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』がリリース、2020年1月からはそのテレビアニメシリーズも放送された。こちらは総監督とシリーズ構成を劇団イヌカレー(泥犬)が担当している。
 『〈ワルプルギスの廻天〉』は、シリーズ本編の8年ぶりの続編発表となる。製作決定は明らかにされたが、今回、公開時期は未定。まどか、ほむら、マミ、さやか、杏子、キュゥべえ、それになぎさの登場はキャスティングで分かるがストーリーや舞台設定も現在は分からない。今後の展開が注視される。

 製作の中心となるアニプレックスは、近年は『鬼滅の刃』、『ソードアート・オンライン』、Fateシリーズと数多くのヒットアニメを世に送り出してきた。人気シリーズの多くは、その後も様々なメディアでロングシリーズ化する戦略が取られている。
 一方で多くの作品はすでに、マンガや小説、ゲームでの原作を持つ。そのなかで『魔法少女まどか☆マギカ』は、アニメのための原作から開発した作品だ。作品を長期間、さらに大きくしていきたい気持ちは大きいとみられる。それだけに今後の展開の大きさも期待される。

『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 〈ワルプルギスの廻天〉』
https://www.madoka-magica.com/

原作:Magica Quartet
総監督︓新房昭之
脚本︓虚淵玄(ニトロプラス)
キャラクター原案︓蒼樹うめ
キャラクターデザイン︓谷口淳一郎
異空間設計︓劇団イヌカレー(泥犬)
音楽︓梶浦由記
アニメーション制作︓シャフト

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