2021年4月22日、映画会社の東宝は4 月23日(金)より全国公開を予定していた『映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』の公開延期を発表した。東宝によれば新型コロナウイルスの感染状況に鑑みたものである。政府は22日、関西圏・首都圏で新型コロナウイルスの感染が再び拡大していることを理由に、東京、大阪、兵庫、京都の4都府県で3回目の緊急事態宣言を出すことを検討中であると発表している。
対象となった地域では、不要不急の外出の自粛を求められる。映画興行に影響がでる可能性もあり、人気映画の興行の出足が緊急事態宣言と重なることを避けたかたちだ。
「クレヨンしんちゃん」はマンガ家・臼井儀人の作品を原作にアニメ化、劇場映画第29作目にあたる。1992年以来、子どもたちに高い人気を誇る。劇場映画は1993年にスタート、翌94年からはゴールデンウィークの定番として4月に公開されている。
しかし昨年は新型コロナウイルスの影響で公開延期。9月11日のスタートとなったが上映時期の変更の周知が充分行き渡らず、また劇場の収容人数の制限もあり、8年ぶりの低い興行収入となった。
前作から2作品続けての公開延期になったが、今回は公開前日の延期決定と異例中の異例である。4月24日に予定されていた公開記念舞台挨拶の開催も中止とされたが、映画公開に向けた準備の多くが今後仕切り直しになることで痛手も大きい。
今後の予定については、決定次第、東宝の公式サイトで告知する。東宝配給の映画ではすでに3月5日に公開予定だった『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』、初夏公開予定であった『シン・ウルトラマン』の2作品も延期が発表されている。いずれも新たなスケジュールは調整中だ。
『映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』
https://www.shinchan-movie.com/