スマートフォンアプリゲームのKLabとアニメ企画製作・制作のぴえろが、資本業務提携契約を締結した。2020年4月25日KLabが発表した。KLabはぴえろとの資本業務提携を通じて、映像作品のゲーム化やグッズ・イベント展開の拡大を目指す。出資などの資本提携の詳細は明らかにされていない。
KLabは2000年に設立、2009年にスマホアプリゲームに進出し、同事業で急成長をしている。2011年に東京証券取引所に株式上場している。
2019年12月期の売上高は311億円、経常利益は12億円だった。とりわけアニメ・マンガの人気作品をベースにしたゲームを得意としている。人気キャラクター作品のライセンス獲得が事業のコアとなることから、アニメ分野で実績の高いぴえろと提携することでこれを確かにする狙いがあると見られる。
現在展開する有力ゲームタイトルには、『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS』や『BLEACH Brave Souls』、『キャプテン翼~たたかえドリームチーム~』などがある。このうち『BLEACH Brave Souls』、それに『幽☆遊☆白書 100%本気バトル』は、アニメーション制作がぴえろとなっている。ゲーム開発にあたっては、ぴえろと共同事業として取り組んだ。
ぴえろは、1979年設立のアニメ業界の老舗である。現在の社員は約160名、2019年4月期の売上高は108億円と、アニメーション制作の大手の一角を占める。関連会社としてスタジオ サインポスト(旧スタジオ旗艦・ぴえろプラス)も抱える。
「NARUTO-ナルト-」シリーズ、『BLEACH』、『おそ松さん』、『東京喰種トーキョーグール』など数々のヒット作を手がける。また『魔法の天使クリィミーマミ』などのオリジナル作品もある。