「映画ドラえもん」公開日、8月7日の「STAND BY ME ドラえもん2」枠に移動

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 映画配給大手の東宝は、3月6日公開日の延期を発表していた『映画ドラえもん のび太の新恐竜』の新しい公開日を8月7日(金)に決定した。夏休み時期で、人気キャラクターの活躍する最新シリーズをアピールする。

 公開延期は、新型コロナウィルスの感染の広がりを受けたものである。感染予防を念頭に人ゴミを避け、映画館に足を向ける人の数が減り、一部では映画館自体を休館する動きもあるためだ。大規模な動員を期待する大作では、よりヒットが見込める時期での公開を目指すため公開予定日を延期する例が相次いでいる。 
 こうした動きはアニメーション映画も例外でない。2月28日に公開予定であった『しまじろう しまじろうとそらとぶふね』、3月13日公開予定だったピクサー最新作『2分の1の魔法』、3月16日公開だった『映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日』はいずれも公開日が延期されている。特撮でも『劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』が公開延期。子どもたちには寂しい春休みとなった。

 公開延期の一方で、新たな公開日が発表されていないケースも多い。もともと国内劇場配給は、近年の公開映画本数の増加で通常でもかなり先まで空きがない。延期になった作品をうまくスケジュールするのは至難の技だ。
 劇場数を多く押さえる必要がある大作になればなおさらだ。『映画プリキュアミラクルリープ』は5月16日に決まったが、『しまじろう』、『2分の1の魔法』、『ウルトラマンタイガ』とも現時点で、新しい公開日は未発表である。

 『映画ドラえもん のび太の新恐竜』が夏休みの真ん中の8月7日のタイミングになったのは、これまで同日に公開予定だったCG映画『STAND BY ME ドラえもん 2』の枠を使うためだ。これにより『STAND BY ME ドラえもん 2』が玉突きのかたちで、公開延期する。同作の公開予定日は、今後発表される。
 アニメだけでなく、実写映画の公開延期も多いだけに、今後もこうした複雑な日程調整が続きそうだ。

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