サイバーエージェントとDMM GAMES アニメ・ゲームで共同プロジェクト アニメ制作にC2C

サイバーエージェント、DMM GAMES

 サイバーエージェントとDMMグループが、共同でアニメ・ゲームのメディアミックスプロジェクトに乗り出すことになった。2020年3月16日、サイバーエージェントのアニメレーベル「CAAnimation」とDMMグループのゲーム会社「DMM GAMES」は、アニメとゲームを連動させたメディアミックスプロジェクトをスタートさせると発表した。
 このプロジェクトで両社は、共同で企画・原作開発を行う。アニメーション制作はC2Cが、ゲーム開発・展開はDMM GAMESが担当する。アニメ、ゲームとも2021年のリリースを目指す。

 開発作品のタイトルは現時点で未発表、しかしすでに本作の出演権が与えられる新人声優のための「スマイルオーディション」が実施されている。オーディションは、サイバーエージェント系の声優・アーティストのマネジメント会社Digital Doubleとジャストプロが主催している。
 アニメーション制作のC2Cは、2009年に設立された新進のアニメスタジオ。多くの人気作品に制作参加してきた。2018年には初の『はるかなレシーブ』で元請制作に進出、現在は『ひとりぼっちの〇〇生活』、『社長、バトルの時間です!』を企画・制作する。

 サイバーエージェントは、インターネットを軸にした総合企業で、広告やメディア、ゲームなどを幅広く手がける。近年はアニメ事業にも積極的に進出する。2017年にはCAアニメファンドを設立、製作出資に乗り出した。2018年にアニメーションプロジェクトの「CAAnimation」を立ち上げた。
 当初より自社原作・企画のアニメを視野しており、これまでにも音楽ジャンルとの連動するテレビアニメ『IDOLY PRIDE』を発表している。こちらは音楽事務所のミュージックレイン、クリエイティブマネジメントのストレートエッジが参加する。今回はゲーム連動の企画にいよいよ乗り出す。

 またDMM GAMESは2011年の事業スタート以来、PC向け・スマホ向けのゲーム企画・開発・運営を展開する。スマホアプリゲーム業界は、近年、中国企業の日本市場進出などもあり競争が激化している。ゲーム差別化のキーとなる有力作品・キャラクターを取り合い状態になっている。
 こうしたなかゲーム展開の有力パートナーを求めるサイバーエージェントと、有力コンテンツを求めるDMM GAMESが結びついた。
 サイバーエージェントはグループ内に多くのゲーム会社を抱えるが、今回が敢えてビジネスパートナーをグループ外に求めたのがサプライズになる。これまで新しいスキームを求める同社の事業にかける意欲の大きさが現れたかたちだ。今後はさらにグループ企業も巻き込んでプロジェクトがどう展開するかが注目される。

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