Netflixアニメラインナップ発表会「攻殻機動隊」「斉木楠雄」など配信時期も

左)吉田尚記氏 右)櫻井大樹氏

 2019年10月23日、東京・秋葉原のUDXシアターで「Netflixアニメ ラインナップ発表会 2019-2020」が開催された。Netflixのオリジナルアニメを紹介する場で、新作の配信日・時期の決定や新ビジュアル・映像が一挙に公開された。
 吉田尚記氏をMCに迎え、Netflixチーフアニメプロデユーサーの櫻井大樹氏が登壇。『攻殻機動隊 SAC_2045』、『日本沈没2020』、『エデン』、『Levius』、『斉木楠雄のΨ難 Ψ始動編』、『オルタード・カーボン:リスリブード』、『蟲籠のカガステル』の7タイトルが次々に登場した。

 取りあげられた作品はそれぞれ目玉が用意され、なかでもシリーズとして初めて3DCGで制作される『攻殻機動隊 SAC_2045』の初のティザー映像が注目集めた。直近では『Levius』の配信開始が11月28日、『斉木楠雄のΨ難』が12月30日も、待ちかねていた情報だろう。
 これまで作品タイトルと製作発表だけだった『オルタード・カーボン:リスリブード』、『エデン』、『蟲籠のカガステル』の本格的なビジュルも公開された。配信時期の2020年春、2020年秋、2020年も新情報だ。
 イベント後半では『Levius』の主役を務める島崎信長、『斉木楠雄のΨ難』の楠雄役である神谷浩史といった人気声優のトークも用意する。ファン向けのアピールも欠かさない。

 2017年以来、定期的にアニメラインナップの発表会を開催するNetflixだが、この場でどの作品にフォーカスするかで、同社が考える日本向けの次の注力タイトルも窺える。
 そうした点で櫻井氏が自ら紹介した『攻殻機動隊 SAC_2045』、『日本沈没2020』、『エデン』は、ビッグタイトルと言える。声優ゲストを招いた『Levius』、『斉木楠雄のΨ難』も直近の目玉だ。

 もちろん今回の発表会で取り上げられた作品だけがNetflixのオリジナルアニメでないし、他の作品でも話題作が多い。11月22日に配信が始まる『怪獣少女ガウ子』は、しぎのあきら監督とアセンション製作で楽しいコメディ作品。日本製ではあるが同じNetflixでもファミリーキッズ部門の扱いと今回の紹介にはならなかったようだ。
 また10月に配信の始まった『セイス・マノス』は、日本アニメスタイルも取り入れた海外作品だが、プロデュースは小学館・集英社の米国法人VIZ Mediaである。評価も上々だ。先の『エデン』も含めて、Netlifxをハブにアニメが様々なかたちで作られるようになっている作品の代表だ。

 相変わらずの怒涛の作品群のあらためてNetflixのアニメへの注力が感じられる。櫻井氏によれば、2017年の『DEVILMAN Crybaby』がNetflix非常に観られたことが、会社全体のアニメに対する考え方に影響を与えたという。
 視聴者の反応がいち早く、ラインナップにつながる、Netflixならではとも言える。アニメの企画から完成までは、通常は数年かかる。Netflixのアニメ盛況は、まだしばらく続きそうだ。

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