四宮義俊監督で長編アニメ制作 25年公開、カンヌ映画祭に出品

映画

 2025年公開を目指して、オリジナルの長編アニメ映画が制作されていることが明らかになった。映像や絵画など多彩な分野で活躍する四宮義俊が監督する『A NEW DAWN(邦題未定)』だ。都内に本社を持つスタジオアウトリガーがアニメーション制作、映画会社のアスミック・エースとフランスのアニメーション企画・製作会社Miyuプロダクションが共同製作する。アスミック・エースは配給も担当する。
 今回の発表は5月14日からスタートする第77回カンヌ国際映画祭のアニメーションデイ(Animation Day)への本作の出品が決まったためだ。アニメーションデイは、毎年6月に同じフランスで開催されるアヌシー国際アニメーション映画祭がセレクトしてカンヌでプレゼンテーションするプログラムである。現在制作中の注目の作品を取りあげている。昨年は日本から岩井澤健治監督の『Hina is Beautiful』が紹介されている。邦題が未定の『A NEW DAWN』も、ここで海外での反応を探りながら今後の配給やプロモーションの計画を練ることになりそうだ。

 『A NEW DAWN』は、土地立ち退きの強制執行が迫る創業330年の花火工場・帯刀煙火店を舞台とする。ここで育った3人の若者たちと幻の花火をめぐる2日間の物語になるという。
 監督の四宮義俊はもともと東京藝術大学美術学部・研究科で、日本画を学んだことからキャリアをスタートしている。その後イラストレーションや映像にキャリアを広げていく。アニメ関連でも『君の名は』の回想シーンの演出や原画、撮影、『この世界の片隅に』の水彩画など有名作品への参加も多い。2018年には渋谷スクランブル交差点の大型ビジョンを使ったアニメトキノ交差 shibuya vernacular』の監督もした。それでも長編映画の監督は初挑戦になる。どんな作品が登場するのか注目を浴びそうだ。

 またアニメーション制作のスタジオアウトリガーは、2021年に創立された新進気鋭のスタジオ。アニメやキャラクターの企画プロデュースやクリエイターのマネジメント、その新規ビジネス開発やアニメーション制作を掲げる。所属クリエイターとしてベテラン監督・アニメーターの高坂希太郎らがいる。
 海外事業も積極的とみられ、ロサンゼルスにオフィスを持つ。また2023年11月には米国クランチロール社と共同で「南無-NUMB-」とタイトルする新しい作品を開発する契約を締結している。

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