中東の動画配信シャヒードがアニメ強化、アニプレックス・東映アニメ・テレビ東京と

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 アラビア語で世界最大の映像配信プラットフォームのシャヒード(Shahid)が、日本アニメの強化拡大に乗り出した。今年12月に東映アニメーション、アニプレックスとのパートナーシップを拡大したと発表した。東映アニメーションからは『ONE PIECE』の追加エピソード、アニプレックスからは『ソードアートオンライン』、『天元突破グレンラガン』、『Fate/stay night』などを購入するとしている。
 またテレビ東京からは新作アニメの『BLEACH 千年血戦篇』の中東・北アフリカ地域での独占配信権を獲得した。シャヒードでは『BLEACH』がすでに高い人気を得ているが、最新作では日本と同日配信で視聴者に提供する。豊富なライナップに加えて、スピードで勝負する。中東地域では、アニメ専門のクランチロールやアニメにも強いNetflixも進出しているが、日本の有力アニメ企業と関係を強めることでラインナップを強化して若者にアピールすることになりそうだ。

 シャヒードはドバイに本社を持つ映像配信プラットフォームで、アラビア語の動画配信では世界最大規模を誇る。サウジアラビアに本社を持つ中東・北アフリカで最大のメディア企業MBCグループが2008年に設立した。定額課金見放題サービスなどで運営する。テレビ番組だけでなく、配信向けのオリジナル作品など充実した作品群が強みになっている。
 これまでにも『進撃の巨人』、『東京喰種トーキョーグール』、『HUNTER×HUNTER』、『銀河英雄伝説』といった作品が配信されている。ラインナップ強化は、こうした作品の人気の高さが窺える。

 宗教戒律が厳しく日本コンテンツが入り難いとされてきた中東地域だが、近年は地域の大国サウジアラビアを中心に以前より柔軟に対応するようになっている。日本アニメも多くの作品で配信が可能になってきた。サウジアラビアでは「サウジアラビア・アニメエキスポ」という大型アニメイベントが開かれ多くの来場者を集めるまでになっている。これに合わせて地域の企業がアニメを求めて日本企業との連携を探る動きも活発化している。今回のシャヒードの動きもその一環と言っていいだろう。
 欧米などではグローバル規模の映像配信プラットフォームでの増加が、日本アニメの人気を拡大したと指摘されることが多い。アラビア語圏最大手の配信企業のアニメ重視が同様の現象を生み出すのかが注目される。

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