KADOKAWA「娘TYPE」が休刊を告知 今後はムックや増刊に

マンガ

 大手出版社KADOKAWAは、定期刊行アニメ雑誌「娘TYPE」の休刊を告知した。「月刊ニュータイプ」公式サイトにて明らかにされた。
 発表によれば、「娘TYPE」は2017年11月30日発売の「娘TYPE 2018年1月号」が最終号になる。定期刊行は終了するが、今後も「娘TYPE」のブランドは残す。ムックや増刊での活用、刊行などを検討しているとする。

 KADOKAWAの刊行するアニメ雑誌「月刊ニュータイプ」は、1985年に創刊。日本のアニメ文化シーンを引っ張る老舗のアニメ雑誌としてファンにはお馴染みだ。その人気から複数の姉妹誌も展開している。現在は本誌のほか、「娘TYPE」、声優にフォーカスした「VOICE Newtype」、さらにマンガ誌の「コミックNewtype」がある。
 このうち「娘TYPE」は、主に男性アニメファンに特化している。2009年4月に創刊し、2010年に月刊誌となったが、2016年には2ヵ月ごと刊行の隔月刊に移行していた。同じ分野では学研プラスの月刊誌「メガミマガジン」に水を空けられたかたちとなっていた。

 近年のデジタル化の波が押し寄せる中で、アニメ雑誌の発行部数は減少傾向にある。2000年代半ばには各誌10万部から20万部の発行部数のあった3大アニメ雑誌「アニメージュ」、「アニメディア」、「ニュータイプ」の主要三誌の部数は5万部を割る。
 一方で、各誌ともデジタル配信やウェブでの雑誌見放題など、ネット対応を急速に進めている。インターネットでの情報配信にも積極的だ。こうしたファンのアニメ情報の接し方の変化も、今回の休刊に影響しているかもしれない。

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