トリガー、新作アニメ3作品をAnimeExpo 2017で発表 A-1 Picturesとの新企画も

AnimeExpo 2017

 2017年7月1日から4日間の日程で、米国のロサンゼルス・コンベンションセンターで開幕した日本アニメの総合イベント「AnimeExpo 2017」で新作発表や情報公開が相次いでいる。とりわけ大きな話題を呼んでいるのが、7月2日にトリガーより発表された新作アニメの決定だ。
 トリガーは、7月2日に今年より新たに会場となった隣接するJWマリオット ホテルの巨大ホールで16時半より「トリガーパネル」を開催。4000名以上のファンが見守るなかで、これまで未公表だった3作品の制作を明らかにした。

 発表されたのは、雨宮哲監督による『グリッドマン』、今石洋之監督と脚本家の中島かずきが手を組む『PROMARE(プロメア)』、そしてトリガーとA-1 Picturesのふたつのシャタジオによる新企画。公開されたビジャアルからは、『グリッドマン』、『PROMARE』ともトリガーらしい野心作が感じられる。
 『グリッドマン』の雨宮哲監督は数多くの作品でアニメーターとして活躍、『ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン』のシリーズディレクターとシリーズ構成を務めた。また今石洋之と中島かずきのコンビは、大ヒット作『天元突破グレンラガン』、『キルラキル』でお馴染みだ。ファンからの期待も大きいだろう。いずれも、詳細は今後の発表になるそうだ。

 「TRIGGER×A-1 Pictures新企画」も、関心を集めそうだ。A-1 Picturesは多数の人気作を手がけるアニメスタジオ、それが同じアニメスタジオのトリガーと手を組むだけでも、異色だ。
 今回、タイトルなどは明かされなかったが、詳細は7月5日24時半からの『天元グレンラガン』の再放送のCM内で告知されるという。

 2017年のAnimeExpo 2017は、例年になく、新作の初出し情報が多くなった。アニメビジネスにおける海外市場の占める割合が拡大していることも反映しているとみられる。
 しかし、そのなかでもトリガーは特別だ。2013年からすでに毎年AnimeExpoに参加、ファンとの交流を深めている。2015年には映画『リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード』のワールドプレミアをAnimeExpoで実施している。
 これはトリガー初のオリジナル『キルラキル』がとりわけ米国で人気の高かったこと、『リトルウィッチアカデミア』のクラウドファンディングが海外ファンに多く支えられたことなどが理由だろう。

 2017年は、通常のトリガーパネルのほか、Pixar制作した『トイストーリー 謎の恐竜王国』劇中劇アニメ「バトルザウルス」のメイキングパネルや、ワコムとコラボレーションする作画パネルも開催する。その活動を拡大する。
 日本からアニメの製作会社の参加が増えているAnimeExpoだが、アニメスタジオが直接参加することはそれほど多くない。国境を感じさせないトリガーは、新時代の新たなアニメスタジオを感じさせる。

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