アニプレックス、ゲーム企画・開発強化 番町製作所がQuatro Aになり札幌スタジオ開設


 アニメ企画・製作の大手アニプレックスが、ゲーム企画・開発のさらなる強化に動き出した。アニプレックスは携帯向けのコンテンツ関連や配信の子会社である株式会社番町製作所を、新たにゲームの企画・開発・運営を主とする企業として事業転換する。
 番町製作所は4月1日付で、商号を株式会社Quatro A(クワトロエー)に変更する。本社は従来と同じ東京都千代田区六番町に置かれるが、新たに札幌市中央区大通西に札幌スタジオを立ち上げた。ここがゲーム開発の拠点となる。代表取締役社長はアニプレックス代表取締役の岩上敦宏氏が兼任する。

 今回の商号変更を機に、アニメ企画・製作のアニプレックスが中心となり、アニメ制作のA-1 Pictures、ゲームの企画・開発・運営のQuatro Aを子会社とする主要3社体制が築かれる。Quatro Aは、アニメの映像ソフトメーカーからアニメを中心としたエンタテインメント総合企業に変貌を遂げるアニプレックスを象徴する存在になりそうだ。
 アニプレックスが所属するソニー・ミュージックエンタテインメントグループにとっても大きな変化だ。音楽・ライブの会社であるソニー・ミュージックグループが、アニプレックスを中心とするアニメや実写映像、ゲームを含んだジャンルの拡大で総合エンタテイメント企業に変化しているとも読み取れるからだ。

 アニプレックスは1995年にソニー・ミュージックグループの映像事業会社と設立された。2000年代に入り、『鋼の錬金術師』や『<物語>シリーズ』などで急成長、アニメ制作のA-1 Picturesも含めてアニメ業界を代表する存在になっている。
 Quatro Aの前身となる番町製作所は、携帯電話向けネット配信会社として2006年に設立。これまでは携帯向けの着せ替えや各種アプリの開発・配信も行ってきたが、それをさらにゲーム分野に拡張することになる。
 アニプレックスは近年、自社が関わるアニメ作品でのスマホ向けアプリゲームの企画・開発を自身が手がけ始めている。『Fate/Grand Order』では人気の「Fate」シリーズを題材にTYPE-MOON、ディライトワークスと共に事業に参加し、大ヒットとした。さらに『Fate/Grand Order』をアニメ化するなど、アニメ会社ならではの独自のビジネスモデルも展開する。
 またオリジナルアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』では、RPGの新作『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』をスタートする。こちらも大きな注目が集まっている。Quatro Aのスタートで、アニプレックスのゲーム事業はさらに拡張しそうだ。 

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