ゲームや映像・音楽などを手がけるMAGES.は、コンテンツ関連事業を分割し、SUPER STATE HOLDINGSの子会社AniToneに売却する。分割事業には音楽、LOVE&ART、音楽出版、代官山 STUDIOなどが含まれる。2024年11月1日付で実施予定だ。
SUPER STATE HOLDINGSは総合エンタテインメントを目指す新興企業で、クリエイターマネジメントや動画配信事業を手がけている。
AniTone は2024年7月に設立されたばかりで、グループのなかでアニメーション制作、音楽レーベル、番組制作、出版事業をする。アニメーション制作事業では自社グループ関連タイトルや外部作品のアニメ化、またアニメ作品への出資、プロモーションなどをするとしている。
事業成長においては、M&Aも積極的に活用する方針だ。MAGES.のコンテンツ関連事業獲得は、その第1弾となる。AniToneは今後、アニメーション制作を中心に音楽・映像・出版などのプロデュースを行っていく。
MAGES.は2005年にティー・ワイ・オーの子会社でゲーム事業と音楽事業を手がける5pb.として設立された。2011年にMAGES.に社名変更、2013年にドワンゴの子会社となり、合せてドワンゴのアニメ製作出資事業を吸収した。その後、2020年にゲーム企業のコロプラに経営権が移り、同社の子会社となっている。
当初から音楽事業に強みがあったが、音楽や番組制作などはコロプラの現在の事業領域とは相乗効果が必ずしも高くない。そこでゲーム事業をだけを残して、音楽事業の得意なSUPER STATEグループに事業移管する選択をしたとみられる。