渡辺信一郎監督、米国Toonamiでオリジナルアニメ「ラザロ」制作

ラザロ

 『カウボーイビバップ』や『サムライチャンプルー』、『坂道のアポロン』など数々の監督作品で、世界的に人気の高い渡辺信一郎監督の新しいシリーズアニメが、米国から飛び出すことになった。
 米国の大手アニメーション専門チャンネル「アダルトスイム(Adult Swim)」は、エンタテインメントの祭典サンディエゴ・コミコンに合わせて「Adult Swim Festival 2023」を開催した。このなかで今後の新作シリーズの目玉として渡辺信一郎監督の『ラザロ』を制作中であることを発表、魅力的なムービーによるトレーラーを初公開した。

 アダルトスイムは、大手メディアグループであるワーナーブラザース・ディスカバリーの大人向けのアニメーションブランドだ。『リック・アンド・モーティ』や『ロボット・チキン』などのヒット作も数多い。
 長年日本アニメの放送、配信も多く手がけており、視聴者に人気を呼んできた。なかでも『カウボーイビバップ』、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』の放送がよく知られている。
 最近では、日本アニメのムーブメントもあり、日本のクリエイターやスタジオと組んだシリーズの製作にも乗り出している。そこで今回は、米国でもお馴染みの渡辺信一郎監督の登場となった。

 『ラザロ』の舞台は西暦2052年の近未来、アクションたっぷりのSFスリラーになる。謎の万能薬とそのトリックを巡り、世界中から集められた5人の特殊部隊の活躍を描く。
 アニメーション制作は『呪術廻戦』や『チェーンソーマン』のMAPPA、企画プロデュースをSOLA ENTERTAINMENT、キャラクターデザインは『BANANA FISH』キャラクターデザインなどの林明美が担当する。コンセプトデザインは日本で活躍するブリュネ・スタニスラス。
 これまでの渡辺監督の作品同様、音楽へのこだわりも特徴だ。ジャズ・サックス奏者のカマシ・ワシントンやフローティング・ポインツを始めとするトップクラスのジャズ・エレクトロニックのアーティストたちの参加が決まっている。

 「Adult Swim Festival 2023」では、これ以外にも多くの新作が紹介されている。日本のスタッフによる作品や日本アニメスタイルの作品も多い。
 伊藤潤二のマンガを『うずまき』は、プロダクション I.Gとの協力のもと『蟲師』の長濱博史が監督する。さらの『フリクリ』の新シリーズも展開予定だ。

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