ワオ・コーポレーションが、2009年公開の『8月のシンフォニー ―渋谷2002-2003』以来、12年ぶりの長編映画を製作する。2021年3月8日に発表した。2011年に起きた東日本大震災を主題にした『とんがり頭のごん太 ―2つの名前を生きた福島被災犬の物語―』である。
監督は西澤昭男が監督と脚本を手がける。西澤昭男は、ワオ・コーポレーションの代表取締役社長も務める異色のアニメーション映画監督である。
製作・配給をワオ・コーポレーションが担当、原案となった仲本剛の『福島 余命1カ月の被災犬 とんがりあたまのごん太』を刊行する光文社、さらに作品の舞台になる浪江町役場、福島民報社などが協力する。約110分を予定している。
ワオ・コーポレーションは教育事業を中核としたグループ会社だが、長年エンタテイメント事業にも関わってきた。アニメ分野ではこれまでの長編映画もアニメーション制作をしてきたワオワールドなどがある。
西澤昭男監督のもと、これまでも人と人のつながりを強くテーマに打ち出した長編映画『NITABOH 仁太坊-津軽三味線始祖外聞』(2004)、『ふるさと-Japan』(2007)、『8月のシンフォニー -渋谷2002〜2003』を3本製作している。今回は東日本大震災で被災した犬のごん太と飼い主家族、さらにごん太を救出したボランティアを描く。
ワオ・コーポレーションの長編映画は、『NITABOH 仁太坊-津軽三味線始祖外聞』が第10回ソウル国際アニメーションフェスティバルで長編映画部門グランプリを受賞するなど国内外で実績を残している。本作もワールドワイドな展開が期待できそうだ。
ワオ・コーポレーション
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